ドイツ軍の戦車を象徴するかっこいい色「ジャーマングレー」。以前nippperの記事でこのジャーマングレーが華やぐ方法をご紹介しました。その続編! ジャーマングレーに塗った戦車にさらに色気を足すことができる超お手軽な方法をご紹介します!
薄めた塗料を全体に一枚のフィルターを纏うように塗る「フィルタリング」という方法があるのですが、その方法に特化した塗料が今回の主役、GSIクレオスの「フィルタ・リキッド」です。様々なカラーが出ていますが、ジャーマングレーには「レイヤーバイオレット」がとっても相性が良いんです! バイオレットのまま使用すると少し紫が強いので、ウェザリングカラーのシェイドブラウンというものをほんの2〜3滴混ぜて使用すると良いです。
メリハリのあるグラデーションのトーンを調整したり、うっすら全体に赤みや青みを纏わせることができるフィルタリング。ジャーマングレーを「黒系や茶色」で全体を覆ってしまうと「黒い物体」になりがちですが、このレイヤーバイオレットを使えば、グレーのかっこよさを保ったままトーンを落とし、かつ紫が影色を演出してくれます。紫や青は絵画でも影に使うことがあるというのを知ってから、タミヤのパッケージイラストを見るとそのような色使いがされていました。模型の箱絵は模型を作る上での最高の資料のひとつですね。ぜひあなたのジャーマングレーの戦車をレイヤーバイオレットで雰囲気抜群に仕上げてください! それでは〜。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)