
PMOAから待望の「足場」のプラモが12月に販売されますよ!
クリスマスのプレゼントで足場のプラモを貰いはしゃぐ子供たち……!お年玉で足場のプラモを手に入れ興奮する子供たち……!の姿が目に浮かぶとか浮かばないとかの話題作ですが、ちょっと待って下さい。みなさんは本物の足場をちゃんと見たことがあるでしょうか?いや、ない(反語)。
そこで、建設業界にちょっぴり詳しい筆者が足場の資料写真を撮ってきたので製作の参考にしてくださいね。それでは構えてください「ご安全に!」


実は建設現場の足場、こういったシートで覆いかぶさっていたりして、外から見えないことの方が多いです。写真のものは粉塵や塗料などの飛散防止用メッシュシートですが、現場によっては防炎シート、防音シートなどを使います。

実は足場、超重要な建築資材です。足場が無いと基本的には建物が建ちません。組み立ては普通、鳶の職人さん達がそこそこ重くて大きい足場材を手で揚げたり降ろしたりして、超速攻で組み上げていくんです。素人にはマジ無理。職人のなせる技なんですよ。

2連のものとシングルのものを組み合わせて足場を作るのが一般的。表面をよく見てください、各現場で使いまわされるのでコンクリートや塗料でガビガビ!プラモを作る場合、新品の亜鉛メッキっぽくシルバーでもよいですが、成形色にウェザリングだけでもいい感じになりそうです。

この写真を参考に、ちょっとしたディティールアップテクをご紹介しましょう。


フックが露出してかなりそれっぽくなりましたね!建設現場において、段差は代表的な危険個所!これで安全、足元ヨシ!


ちなみのちなみに、さっき知ったんですが「ニイタカヤマノボレ(新高山登れ)」の反対語、「直ちに帰投せよ」を表す隠語は「ツクバヤマハレ(筑波山晴れ)」らしいですよ。マジかよ。曇ってますが。
閑話休題。建枠と建枠の間でクロスしている棒は強度を保つための筋交(すじかい)。ブレスとも呼びます。そして、足場の最上階は建枠を立てて終わりなのが正しい施工です。建設現場においては墜落・転落による事故が一番多いので、手すりを設置して落下防止措置をとるのが超重要なのです。
さて、ざーっと足場のいろいろについて紹介しましたが、これでも紹介できなかったポイントがまだまだ沢山あります。足場ひとつとっても、その世界は意外と奥が深いのです。

う~ん、この凝縮感。気持ちいい……今回紹介したような細部まで完全に再現されていなくても、必要最低限、いや、最大公約数的に選ばれた部品のお陰でちゃーんと「足場」として成り立っているのです。とってもよく出来ています。

いいですね〜。しかし、安全第一で1セットを組み立てると、ちょっと低いかも……足場のプラモは高さがあってナンボ……そんな時はお得な2個セットで作ってやるもヨシ!まぁ、実際がどうとか細かいことは気にせずにバァーンとできるだけ高く組み立ててしまうのもヨシ!どちらにしても最高に楽しいですよ。
前代未聞の足場のプラモ、遊び方が無限大すぎるので、12月発売までじっくり遊び方を考えておきましょうね。楽しみすぎる……!!