歩きスマホで化け物退治のジオラマ!/amtのMr.スポックがハコも最高のプラモデルだった話。

 お菓子が入っていた適当な大きさのブリキ缶って適当なものを入れる宝箱として最高だからなんとなく取っておきたい協会の会員じゃない人はいないはず。それがプラモのハコだったら……?ということで、amtのMr.スポックです。もうめっちゃデカいブリキ缶。しかもデザインが超イカす。この缶が欲しくて買ってもいい。プラモの本体はハコです(と思う日もある)。冷たくてベコンベコン言うこのハコを「限定版でござい」と言われたら買うしかない。ちなみにいま模型店ではなんかめっちゃ安売りされているので見つけたら即保護しましょう。なぜなら中身もすごいからだ。

ホビコレ AMT 1/12 スタートレック Mr.スポック 限定パッケージ

 すっげえ目ヂカラ!スポックさんコンニチハ。あ、頭は3分割なんすね。だってこの尖った耳がトレードマークだもんね。前髪パッツン、ウルトラ三白眼にキリッとした眉。どうみてもお前はスポックだ。そして左手にはスマホ(スタートレック世界ではコミュニケーターと呼ばれるハンディデバイスです)。パカパカするガラケー、懐かしいぜ。俺はSHシリーズを愛用していましたが、最近は二つ折りのスマホも出てきたね。ギャラクシー……。

▲スペース・サーペントこと3つの頭の大蛇!どう見てもコブラ。

 そしてこのDAIZAですよ。ジュブジュブした地面から岩。そしてよくわかんない奇っ怪な植物の付け根。SDカードはサイズ感を伝えるための添え物ですのでキットには入っていません。あしからず。

 岩に入った2つのスリットはブーツの裏から突き出た板と噛み合ってスポックの位置を固定。そして右の穴から大蛇が出てきます。もう明らかに近寄ったらアカン穴だよなこれ。大丈夫かスポック。危機一髪。頑張れ。

 そうは言ってもアメリカのプラモでしょ?しかも古いんでしょ?なんでもかんでも竹割りにしてさあ。合わせ目がヨボヨボで合わせ目にスキマが開いたり、どうせキレイに組めないんですよこんなの……と思ったら大間違い。このプラモ、オーロラというメーカーが金型を起こしたあとにamtという会社が買って、何度も再発売しながら金型をちゃんと改造しているらしい(というか途中で新たに金型を作り直している可能性があるくらいちゃんとしている……。調べても調べてもよくわからんところがアメリカンプラモのすごいところだ)。

▲握られた光線銃(フェイザー)まで竹割りの右腕。パーツ状態だと不安しかねえ!

 おいおいおい、めっちゃ組めるじゃん……。パーツを合わせてから流し込み接着剤をちょん、15秒待って、次のパーツに流し込み接着剤をちょん。この繰り返しでスルスルとMr.スポックが爆誕します。左手にパカパカのガラケー、右手に光線銃。ショルダーベルトは左手を接着する前に装備しないと詰むから気をつけようね(説明書を読み飛ばしていた私はめちゃめちゃ力ずくでどうにかしました)。

 3つ頭の大蛇もめっちゃ組める。合わせ目を消してどうこう……じゃなくて、もうこれはこういう造形なんだと思ってガシガシ組むと最高にグルーヴ感が出てよろしいです。あと口の中からチロチロしている舌の先端とかシャープすぎて指に刺さる刺さる。改めて、スポック危機一髪。

 こんな不安定な足場でもスポックはスマホ片手にラクラク蛇退治。イカしたパッケージアートを印刷した大判ポスターもハコの中に入ってて、ブリキ缶のパッケージも手に入る。こんなイカすジオラマがついでに完成する。これをお得だと言わずしてなんとする!ということで、みなさんにもこれは味わってもらいたいプラモの原風景のひとつと言えましょう。そんじゃまた。

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。