模型雑誌やSNSで見る「全塗装」されたかっこいいガンプラ達。「僕もあんな風に塗ってみたい…」。「楽しそう」。とワクワクすると思います。
「やってみたいけど僕にできるかな?」とか「塗装の前にいろいろやる事沢山あるんだ!」とかで躊躇してしまった人も多いと思います。そんなあなたにこれまでnippperでご紹介してきたガンプラの「時短プラモ」をオススメします!
この方法を提唱したのは、メカトロウィーゴの生みの親・小林和史氏。かつて模型誌でも最前線で作例を作っていた方で、素晴らしいガンプラ作例を多数発表してきました。その方法を小林さんに教えてもらいながら、実際に私が「HGACウイングガンダム」でチャレンジした記録を以下にまとめました!
ちょっとガンプラ作りに悩んでいたら、ぜひ真似してください。そしてこれを入り口に、あなただけの楽しいガンプラ作りの扉を叩いてください。
■パーツの全面にやすりがけするのを一旦やめてみる。ランナーのまま塗装!
「時短プラモ」。そのキーとなるのがこの「準備」です。最近のガンプラはパーツのシャープさが素晴らしいです。それを活かし「全面へのやすりがけ」を一旦やめてみました。そして塗装も「パーツがランナーに付いている」状態で行えば一気に塗装できるという発想で塗っていきます。この記事ではさらに「ランナー塗装」がやり易くなるアイディアも掲載しています。小林さんが製作した「HG ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)」も撮り下ろしでご紹介。
■水性ホビーカラーでランナー塗装はできるのか?実践!!
小林さんはラッカー塗料でランナー塗装をしていましたが、僕は今の生活環境でラッカー塗料を使うのは少し難しいです。そこで昨今リニューアルされたGSIクレオスの水性ホビーカラーを使用して、この方法にチャレンジしました。その結果は?ぜひ記事をご覧ください。
■塗装したパーツを綺麗に切り出すにはどうすればいいの?
ランナー塗装でパーツを塗ったら、今度は「切り出し」が待っています。この時にパーツに傷をつけてしまうとせっかく塗装したパーツが台無しになってしまいます。それをどうやって避けるのか?綺麗に切り出す方法をご紹介しています。
■「スミ入れ」に付いて考えてみる!!
一度覚えてしまえば、お手軽にディテールが際立ち、雰囲気のあるガンプラになる「スミ入れ」。これに使用するカラーや、色味はどんなものが良いのか?たまにパーツが割れるって聞くけどそれを予防する方法ってあるの?などスミ入れをいろんな視点でご紹介。フミテシ 、小林さんでやり方も違うので見比べてください。
■リタッチとデカールであなたのガンプラがここに完成!!
ランナー塗装ではどうしても切り出した「ゲート跡」に塗料が乗っていません。それですが、筆でちょんと塗って修正する「リタッチ」をしてあげれば目立たなくなります。そして仕上げにデカールを貼ると情報量がましてさらにカッコ良くなります。この記事でHGACウイングガンダムが完成しますよ。
私はいつの間にか「自分の中のルール」、例えば全面ペーパーを当てる、筋彫りはシャキッと彫り直す、細かく塗り分けていろんなアクセントを盛り込むなどに、知らないうちにしばられていてガンプラから遠ざかっていました。でも今回小林さんと一緒に時短プラモを取り組ませてもらい、自分の中でもうひとつ新しいガンプラの楽しみ方に目覚ました。
そして今、この方法をさらに自分なりに改善したりして新たなガンプラを作っています。そう、この時短プラモは、ガンプラを全塗装で楽しむ入り口であり、ガンプラ製作のアイディアの種がどんどん目を出すと思います。ここが終着点ではなく、ここからあなたの楽しい模型生活が始まると思います。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)