
メカトロウィーゴの生みの親、モデリズムの小林和史氏によるガンプラの「#時短プラモ」の方法でフミテシが実際に「HGAC ウイングガンダム」を完成させる本企画。第4回目はパーツにスミ入れし、組み立てまで行きます!遂にウイングガンダムが大地に立ちます。
フミテシ 小林さん。こんにちは。ちょっと今回は僕がよく使用しているマテリアルと方法でスミ入れをしてみたいです。後ほど小林さんの方法も教えてください。
小林 もちろんです。フミテシさんのやり方見せてください。

■フミテシ のスミ入れ
★GSIクレオスのMr.ウェザリングカラーと、エナメル塗料を併用
★スミ入れするときは、極力パーツをバラしておいて、割れにくい様にする
ガンプラのスミ入れ時に一番気をつけているのが「パーツの割れ」です。これは接着剤を使用しないでパーツが組み合わさる「スナップフィット」のプラモによく起こる現象で、軸と軸受けのテンションがかかっている部分にスミ入れ塗料が浸透して「割れ」を引き起こします。これを防ぐにために、組み上げる前、もしくはパーツを極力バラした状態でスミ入れします。それではやってみましょう。








ランナー塗装、スミ入れの次は、遂に仕上げに入っていきます。次回はリタッチ&細部塗装、デカール&トップコート!!ウイングガンダムはどの様な姿になるのでしょうか?連載最終回をお楽しみに!!
■今回の小林さんの #時短プラモ 紹介「HGUC Zガンダム」

フミテシ 小林さんのスミ入れ方法を教えてください。
小林 スミ入れには油絵具を使っています。混色して好みのウォームグレーを作り、無臭ペトロールで薄めながらスミ入れします。エナメル塗料を使ってスミ入れをすると溶剤が浸透してプラが割れる事がありますが、僕は1992年くらいからこの手法で作り続けていて、一度も割れた事がありません。溶剤を最小限の使用にすればかなり安全だと思います!Zガンダムも下の写真のオリジンガンダムと同じ様な手法でスミ入れしています。

小林 フレーム部分や武器にはちょい暗く混色してスミ入れ。1時間半かけて全体にスミ入れをしたら、ティッシュの乾拭きで余分なはみ出しを拭いました。油絵具は乾燥が遅いので、 塗面が艶ありなら綿棒やティッシュにペトロールを付けなくても綺麗に取れます。凹みまで拭き取る恐れがある場合はもっと乾燥させてから。翌日でも乾拭きで大丈夫ですよ。パーツが割れる危険性も少なく、じっくりスミ入れ作業ができますので、ぜひ参考にしてください。

次回、最終回。内容てんこ盛りでお届けします!!お楽しみに〜。