
「工業地帯のプラモ」を紹介しまくっていたら、ピーエムオフィスエーさんから「こんなプラモもあるんでぜひ作ってください!」と着弾したのがこのキットガードなる物体。
いやいやいや、時流に乗りすぎだしプラモの意味あんのかコレ。と思ったんですが、話を聞いてみたら面白い。なによりいま、製造業のいろんな会社が持っている技術を使ってウィズコロナ/アフターコロナに関連する製品を作っているわけで、プラモメーカーだってこうした社会貢献しているということは知っておいても損しないと思います。


いわゆるマスクではなく、顔の前に透明なシールドが来るフェイスガード。お面のようにおでこから顎までをカバーするタイプと、口元だけをカバーするタイプのふたつから選んで組み立てることができます。

ゲート(ワクとパーツを繋いでいる部分)はほとんど点になっていて、バンダイスピリッツの製品では「タッチゲート」と呼ばれている構造と同じ。ニッパーが手元になくても、パーツをボキッともいで外すことができます。

硬質なABSのフレームをPE(ポリエチレン)製の軟質パーツで固定しながら組み上げていく設計。少々チカラが必要ですが、完成するとかなり堅牢な印象で、シールドの大きさ、位置を組み替えることでフェイスガードにもマウスガードにも早変わり。変形ロボみたいですね。
シールドはPET製で透明度もバッチリ。フレームの色は透明、ピンク、黒から選ぶことができますし、メガネ装着時にも干渉しない形状の「キットガードM」という製品も発売されています。

ピーエムオフィスエーの広報担当氏によれば、「金型を自社で彫れるんだからやってみよう!と作ってみたところ、わりと利用できるシーンが多くて驚いているんです」とのこと。自分が発する各種飛沫の飛散を低減させるのはもちろん、電動工具を使った軽作業なんかでも破片が飛んでこないので、案外模型作りとも相性が良いという発見も。
なにより、いまよく見かけるタイプのおでこにガッチリ装着するバンドタイプとは異なり、上下の風通しが良くなっているので自分の呼気や皮膚からの蒸散でシールドがブワーッと曇ることもないのが特筆ポイント。「作業中に深いため息をついても曇らないのがイイんですよ」という謎のシチュエーションを想像させるアドバイスもいただき、リコメンドするに至ったわけであります。

確かにステイホームでNERF使ったサバゲ遊びをしたり、やべー料理したり(やべー料理とは!?)、マスクの併用もしつつ保育園だ介護施設だといったデリケートな現場にちょっと顔出すとか、よく考えると使える場面は無限大。何かとイヤイヤ期なお子様も「自分で作ったプラモなら自分で装備したい!」となりましょうし、贈り物や職場での導入などなど、みなさまぜひともご検討くださいまし。