
月刊モデルアート最新号の巻頭特集は「日米 軽/護衛空母建造のススメ」というド渋い内容!軽空母、護衛空母なんか作ったことないわ〜という人にも、正規空母よりちょいとコンパクトで迷彩塗装が施されていたりクラッシュしたところを見せたりと、模型的魅力でグイグイ押す内容となっているので、以前紹介した『アメリカの航空母艦資料写真集1920s-1945』と合わせて読むと、そのドラマチックながらもスーパーヒーローじゃない、縁の下の力持ち的な彼女たち(フネは女性名詞なので代名詞がSheなのだ)を楽しめるはず。

最近のモデルアートらしく、工作、塗装、海面を自作するジオラマ仕立て、ダメージや資料写真の読み方といったさまざまなアプローチで軽/護衛空母の楽しみ方を教えてくれます。

個人的に「おっ」と思ったのが、プラスチック製のレンゲを使った各社塗料の塗装サンプル。スプーンだと全部が曲面だけど、レンゲは平面があるから見え方的にも参考になりやすいな、と思ったり。

nipper読者のアナタに強くおすすめなのがドイツレベルのランドローバーの作例。こちらはフミテシの記事も好評でしたので「軍用車両でも活躍した質実剛健なクルマ……だけどカワイイ!」という作品を作ってみたい人にはモッテコイです。各社のライトグリーンを比較するコーナーは必見。こういう微妙な色合いで調色はちょっとむずかしいぞ、みたいなときにイメージをつかみやすいですからね。

このnippperにも何度か登場しているグッスマ製エグゾフレームの作例も掲載。ちょっとしたディテールを追加することでピリリとハードな印象がより硬派に光るナイスな写真がたくさん見られます。
ということで、nippperでも紹介したプラモたちが実践的なデータと作例でまとまっている今月のモデルアート、ぜひともお買い求めください。ぜひぜひ!