nippperに投稿しているくせに(?)nippperを読むのがそれ以上に好きなので、他の人の記事に影響されてしまいます。なので、目下の注目株はマシーネンでしたが、大日本絵画『横山宏 Ma.K.モデリングブック』の紹介記事を見てとうとう、着火 make a fire。次々につながる連鎖反応は、ポチッとした瞬間に明日、俺はマシーネンを手に入れるという熱い想いを生み出しました。

そして手に入れたのは紫色のプラスチックで成型された「ガチャーネン」。これはカプセルトイの形態で価格は500円。はじめてのマシーネンにはぴったり。スケールも1/35ということでスケールモデラーには慣れ親しんだサイズ感。私はこれくらいでも良いなって思いました。

初マシーネンはかなりラフに進みました。全体の形を大体作る。細かなパーツはとりあえず後回し。こいつの場合は、ウサギの耳みたいなロングブレード2つ、パイロット、パイプは後でつけます。こういう思い切ったことをできるのはキットの安さと、カプセルトイという偶然の出会いのおかげでしょうか。モデラー的には当たりくじだけのくじ引きなので回したい数だけグルリグルリと回すと良いと思います。
さて、マシーネンといえば、受け止める範囲の広い塗装工程。どんなボールを投げても捕ってくれそうなキャッチャーみたいなものなので、最初は銀、その後は場当たり的に色を塗っていきます。このときにランダムな塗装をしたり、マッキーの銀を綿棒に擦り付けて、それで叩くなどかなり即興的な遊びをしましたが、そうすることで筆がどう動くのかとか、そういうことが確認できたのが良かったです。

出来上がった姿はとっても不思議。SF的なものが部屋にあるって面白い。飾られた周囲の雰囲気がガラッと変わって、未来が生まれます。
作っているときは本当にSF作家になった気分で、架空とそれっぽいリアルをつなぎ合わせていきながら、なんとかこの現実世界に着地させようとします。例えばデカールをどう貼るのか?ということにもスケールモデラー的な知見、あるいは感覚的にかっこいいポイントを探したりと、手渡された自由の中で自分の表現を精一杯乗せていくことになります。

「どうしたらカッコよく見えるのか?」なんてことを想像と理論で埋め尽くしていく作業はまさにSFそのもの。組むSF、マシーネンの世界にガチャーネンをきっかけに飛び込んでみましょう!
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