

不思議なSFロボット、マシーネン。世界観の重厚さもありますが、唯一無二のアウトラインを持ったプラモデルとしての魅力に私は心を奪われています。「高さ15cmに満たないくらいの滑らかな曲面で構成された塊を作りたい!」というかなり狭めの気分を満たしてくれるのはマシーネンだし、そういう好みを植え付けてくれたのもマシーネンです。また、一度塗装をしてみると、他ではなかなか得難い筆の撫で心地があるというのも良いところ。色々な形の膨らみで構成された姿は、何度作っても「独特だなぁ」と思います。

今回は「シーピッグ」というメカを作りましたが、なんだか記憶のある組み立て心地。思い返せば以前ラクーンというパワードスーツを作ったときと胴体の作り方はほとんど変わりません。手足もそうです。これはどちらも「S.A.F.S」というパワードスーツが元になっているからで、ランナータグにもS.A.F.Sと書いてあるパーツがあります。
シーピッグ自体がS.A.F.Sから派生した兵器ということなので、そのパーツが入っていることは当然と言えば当然ですが、この発展していく感じがランナータグから伺えるのが妙にリアル。カメラが増えるスマートフォン、外装は変わったけど文字盤のレイアウトが同じままの腕時計などに近い、”進化の足跡”が伺える面白さがあります。

純粋に見た目からも「何かバリエーション違いっぽい」ということが覗えるシーピッグですが、組立ての手順が似ているということは、一度でもS.A.F.Sっぽい見た目のプラモデルを作ったことがあると、大体の工程が想像できるというわけです。過去にラクーンを作ったときは手足の合わせ目を消すことに苦戦しました。なので、今回も同様のことが起きるはず。ただし、当時と違うのはファレホのプラスチックパテを持っていること。これを合わせ目に塗りつけ、しばらくしてからはみ出た部分をていねいに取り除くと、すきまがきれいに埋まりました。
似たような手順で作れると組立時間の短縮に繋がるし、苦戦したところをどうクリアしようかとあらかじめアイデアを練ることもできます。今回はファレホのパテのおかげで、前回よりもスムーズに狙ったゴールを目指せました。背中に円筒形の追加のパーツをピンバイスで開けた穴にメリメリとくっつける作業は初めてでしたが、しっかりはまって楽しかったです。最後に低粘度の瞬間接着剤を合わせ目に流し込むと周囲に回り込んで隙間が綺麗に埋まりました。この経験もS.F.A.S系のパワードスーツを作るときに、再び生かされることでしょう。