ここはアフリカ。とにかく広い。俺にあるのはこの無線機と木の箱とジェリカン。そして最高の夜を約束するテントだけだ。
どこに敵が潜んでるかも分からない。そして仲間もいつ来てくれるんだろう。世界との距離感を感じる。その距離を少しでも埋めたくて今日も俺は無線機にしがみつく。
俺の他には誰もいない。無線機から来る声が俺の安らぎであり、自身の声を届けることも俺の安らぎになる。仲間と笑って会えるのはいつの日か? たくさん話したいことがいっぱいある。テントの組み立て方とか、ジェリカンに座り続けてお尻がカチカチとか。そんなたわいもない話をはやくしたいなと思いながら、アフリカの星を見て夜を過ごすのさ(そういやそんなあだ名のエースパイロットがいるみたいだな~)。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)