プラモのハコに潜んでいる、アフリカの奴。

 最近はなんだか買い物の分別が付いてきた気がしますね。「ちょっと欲しい気がする、しかも安い!」みたいなものをのべつまくなしに買っていると家がどんどんごちゃごちゃしていくし、そもそも本当に欲しかったものが出現したときに買うお金がないとかすでに安い代替品があるとか、買い物上手とは言えないオチが待っている。

 だけど、ニトリはすごいんだよなぁ。ニトリって、アイテムによっては本当にお値段以上なので驚く。たとえば上の写真のガラスに入った多肉植物はフェイクなんだけど、かなり出来が良い。しかも容器がホンモノのガラスなので爪で弾くとチーンと冷たく音がする。

ニトリネット フェイクグリーン ハンギングテラリウム ガラス容器 多肉(HA3TC0122)

 で、このフェイクなテラリウムに似合うフィギュアを探していんだけど、模型店の棚に「アフリカです!」という出で立ちの男を探すとこれがなかなか難儀です。戦闘中だったりテントの横でガチャガチャ無線機をいじっていたりするのがほとんどで、なんとなくぼーっと立っている男というのはなかなかいない。で、キューベルワーゲンのアフリカ仕様を買ったことがないのに気づいたんですよ。砂に埋まらないよう太いバルーンタイヤを履いた小型の軍用車で、ハコの天面は無人。

 ハコのサイドを見て「やった!」と小さく叫んじゃいました。そこには半ズボンで腰に手を当て、こちらに向かって少し微笑みかけるアニキがひとり。棚から引き抜いてこの面を見なければ出会えない男。こういうのって、偶然だし運命だと思いませんか。オレは思う。

 モコモコのバルーンタイヤがどことなくマンガチックで楽しい。もともと砂漠用みたいな色のプラスチックだから、ここだけゴムの色で塗ればしっかりキューベルワーゲンに見えることでしょう。最初は「そう見えるな」くらいでいいんですよプラモを触るときって。

 いたいた。アフリカの奴。さっと組み立てて、多肉植物(フェイク)と仲良くしてもらいましょう。

 こんなふうに、お気に入りのインテリアにマッチしたフィギュアを探すのって楽しいものです。ついでにメカが付いてきたらラッキー!くらいの気持ちで、模型店の棚を探検しましょう。欲しい物が決まっていて、それを検索するという方法ではたどり着けない出会いがあります。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>/nippper.com 編集長
からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。