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超越する時空、真贋のあわい/さまざまな軸上に「模型」を見る明治村に行こう!

 Hi, メリーもうすぐクリスマス。本日は愛知県内1/1某ホテルよりお届けしているよ!愛知県民は社会見学や遠足などで必ず行く明治村に入村したらホテルを目指してほしいのですが、なにしろ日本で3番目にでかいテーマパークなので入り口からホテルまでほぼ1kmあります。バスやSLがありますのでお好きな公共交通機関をご利用ください。住民登録などもできるようですが拙者社会システムに疎いあまり住民登録もせぬまま未来へ帰りぬ。

 さてこちらが目玉の建物であるフランクロイドライト(アメリカの建築おじさん)の建築、帝国ホテル……おおお、ホテルだ、村にホテルがある……。

 この明治村は大正~明治の建築物の保護を目的に作られた屋外の博物館的でありテーマパークなのですが、実はこの帝国ホテルは純粋な移築物(本物の帝国ホテル)ではありません。というのはこのホテルの主な建材である大谷石が移設時にかなり劣化していたため、1970~80年代当時の人が再現した1/1帝国ホテルなのです。ただし模型ではない。

 館内ではコーヒーや軽食を楽しめ、ロビー部では人々が思い思いにソファでくつろぎます。花嫁らしき女性がドレスを纏い予行練習をしている。

 実際の帝国ホテルではこのカーテンの向こうは大きく開かれた広間でした。このカーテンは真贋の境目というよりは夢と現実の境界という感があります。残念ながらこの向こうで歓談を楽しむ人々はいま存在せず、今後も目にすることはありません。そこにあるのはこれだけ近くても行くことはできない遠い遥けさ。

 柱の中に近づいてみると、わりとイマっぽい電灯が入っています。実際も光っていたのだろうか……と思ったところ、同敷地内で今月まで開催されている資料展示で実際にも電灯が入っていたことが窺える記載がありました。煌びやかな館内は当時の人にとっても夢のような空間だったんだろうなぁ……。

 ちなみにライトは1910年代にリチャード社と共に通販式プレファブ住宅という建築のマスプロダクトを手掛けています。パンフレットで好みのモデルを選び、予めカットされた資材を組み立ててお家を作る低所得者向けに作られたもので、しっかり現存しているものもあるのだとか。作り方が開かれていて、大衆があるものを使ってライトのプレイリーハウスをつくるという経験ができ、個人的に楽しむことができる……かなり模型的ですよね。

 さて、長々と帝国ホテルについてお話ししてしまいましたが、明治村の見どころはもちろんこれだけではありません。

 こちらの柱がカッコイイ石のお建物、内閣文庫の中では常設展示が行われております。

 おおお、これは建築物。オフィシャルなものではなく全て一人の個人が作ったノンスケールの世界の建築物のミニチュアです。コンパクトに一箇所に集められた種々様々な建築物、さながらこの一部屋で小さな明治村です。あえて彩色されず、必要以上に細密に、高い解像度で表現されず並べられた白い姿は墓のようにも感じます。

 遠くから目立っていたこの建物、変わった形だなと思っていたら川崎銀行本店の向かって左側の一部らしいです。これこれちょうど川崎銀行本店の向かって左側の一部を見てみたかったんだよね~という方は今すぐ愛知県へ。上にも登れます。

 右半分を失った建物としてではなく川崎銀行本店の左側として屹立するその姿はある意味異様ですが、かっこいい。

 そうそう、1/10くらいの明治神社地元に欲しかったんだよね!これはまごうことなき模型です。おまえの1/10の参拝力が試される!

 ほかにも教会や牢獄や軍服やリング精紡機など魅力的なものがありますがだいたいは模型ではないです。

 川崎銀行本店の向かって左側の一部の上から見た景色。屋外博物館で味わえるのは時間はおろか真贋も空間も超えた臨死体験です。

 1日では回りきれないほどの1/1建築が楽しめますので是非この冬は明治村へ。模型についてちょっとだけ考える機会を与えてくれるかも知れません。暖かくすることとお昼ごはんをお昼のうちに食べるのを忘れずに。

 まぁ模型からしたら私やあなたの模型観など知ったことではないでしょうけどね、バーイ!

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