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【コラム】離れたつもりがすぐそばにいる/素材もキットも手がけるタミヤには頭が上がらない!

 最近はミニチュアゲームを精力的に楽しんでいるのもあり、結構プラモデルから離れていたのだけど、スチレンボードを使って家を作り始めてから急に事情が変わってきた。一通り作り方を教わった後に、自宅で実践すると「これは分野は違うがほとんどスクラッチビルドだな」と気づく。
 作りたいものをイチから作っていく作業はプラモデルの中でも難易度が高いというか、到底やることのない分野だと思ったからだ。専門誌に載るものすごいいうまい作例に「スクラッチビルド」とかいてあると驚いていたものだが、それに少しだけ近づけたというか。

 何軒も家を作っているのだけど、そもそも同じパーツを二つ作ることが難しいし、寸法通りに切ったのに合わないという設計ミスに遭遇することもある。会心の出来! と思ったら窓枠にシャープさが足りないのは愕然とした。正確に角度を出したりビシッと切り出すという行為とスチレンボードの相性が良くない……と気づいたのはそのときだった。
 スチレンボードは加工性は高いがエッジが上手く立たない。加工性は劣るがプラ板はエッジが立つ。そして、ミリ単位の幅を確実に担保してくれるのはプラ棒で、窓枠はまさに角棒を使えば上手くできたと気づいたのだった。ただし、壁面に石や板の風合いを出すという点では柔らかなスチレンボードが優れているので、各々に活躍の場があって適切に使えば仕上がりが段違いというわけだ。そして、それはどれもタミヤが出していて、そのつながりの中にプラモデルもいる。

 こんな風に家を作っていると、同じパーツがいくつも精度良く並び、組み立ての感触も文句なしのタミヤのプラモデルは本当にすごいと思う。そして、手作りの先にあるよくできた工業品はとても眩しい。しかし、一方で材料はタミヤから買っているものの、手作りの家はハンドメイドならではの雰囲気や、遊んでいるゲームとのバランスをプレイヤーなりに解釈して世界に降り立つわけなので、オーダーメイド的で良いと思う。

 「プラモデルから離れている」なんて言ったはものの、じつはタミヤが支えるモノづくりのお世話になっていた。そして、同じメーカーが出す製品だからこそ、プラモ、手作りの差を手にとるように理解したり、互いの良さに気付けたりしたのだと思う。パッケージの強度を持たせる厚紙すらも、家を作る型紙にちょうどいいので頭が上がらない。

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クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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