ゴールドの輝きに魅せられて。金のスプレー3色で、ボークスのKOG-ATを建立する旅路。

▲ファイブスター物語(F.S.S.)のラスボス的存在、KOG-ATの最新キットなる!

 コミックス初登場でいきなりバギャアアっと大破する姿が美しい、光り輝く黄金の電気騎士「KOG-AT」(ナイト・オブ・ゴールド・A-T)。クラウン型の頭部が、まさにキリスト教美術の光輪のように神々しくて、インパクトのあるロボットなんですよね。

 ロボットプラモの組み立ては途中でどうしても作業っぽくなってしまいがちですが、プラモデルのパーツとしてバラバラなKOG-ATを組み立てるという行為は、決闘の末バラバラになったKOG-ATを再構築して、時間を逆行していくような体験になるんじゃないでしょうか。そう考えると時間の流れの自由なFSSの世界を体験するようで、ワクワクしてきませんか?私はする。

▲成形色は落ち着いた2色のゴールドでめちゃ綺麗。
▲ひとつひとつのパーツが複雑なオブジェのよう。『ファイブスター物語』に登場するロボットは美術品でもあり兵器でもある。

 全身を金色で身に纏うという事……架空のロボットという存在を、さらにあり得ない「超越した存在」へと昇華させるような感覚があります。ツタンカーメンの黄金の棺や、アガメムノンの黄金マスク、金箔張りの仏像のような、向こうの世界へと繋がる、燦然と輝く神の領域の入り口、とも言える色が「金色」なんじゃないでしょうか。

▲そしてここに、神の領域へと近づきたいという性(さが)を持たされたモデラーが手にしたものがある。

 錬金術師が火をもって、ある物質から他の物質を抽出したように……最後の審判の日、神が火によってすべてのものを分離し、正しきものと罪深きものに区別したように……幻像騎士団がL.E.D.ミラージュのフレイムランチャーによって星団を蹂躙、天照帝の威光を示したように……モデラーはスプレーという火を持って、極楽浄土に最も近い色彩である、「金色」をこの世に焼き付けることが出来るハズなのだ。

 さて、そんなわけで(どんなわけだ)国内で模型用塗料を販売する代表的なメーカー、GSIクレオスとタミヤから「ゴールド」と銘打ったスプレー2色と、タミヤのちょっと高級な「メタルゴールド」スプレー、計3色をチョイスして、スプレー塗装をガシガシやっていきたいと思います。プラより綺麗な金色を求めて……。

▲塗料の定着性を着実なものにするため、プラパーツ表面をランナーのまま洗浄。画像は乾かしてますの図。

 KOG-ATはほぼ金色のデザインなので、パーツを切り離さずにランナーごと豪快に塗装していくことにします。必要最低限保持できるように、パーツを切り離せるところは切り離してから塗装するという効率的な手段もありますが、今回はしませんでした。普通に忘れたからです。

▲しゅだっっ!!
▲屋外スプレーは最高。金は青空に映えまくりますね。
▲クレオスのゴールドを下半身パーツに吹きました。

 プラに直吹きです。凄い、光沢感が凄いわ……。スプレーキャップと色味はほぼ同じ赤金(金と銅の合金)系統なんですが、キャップとはツヤが段違い!まるで仏具のような光沢という印象。

▲そしてタミヤのゴールドは上半身に使います。

 これもプラに直吹きしました。3色の中では一番、中間的な金色と言えるんじゃないでしょうか。天使の光輪のような、蓮華座のような神々しさ。しかし、スプレーキャップの色味ってほんと中身と一緒ですね。

▲最後はタミヤのメタルゴールド。骨格のパーツに吹きました。

 このメタルゴールドだけは下地に光沢ブラック系のスプレーをしないと、色が定着しない(塗膜が物凄く弱くなる)特殊なスプレー(今回はダークブルーを下地に使いました)。その代わり粒子が超細かくてなめらかな塗面になるので、かなり鋭い輝きを放ちます。3色の中では一番上品な色合いで、見事な青金系統の色です。

▲3色3様の極楽浄土。

 バビュッとゴールドスプレーでランナー塗装完了!あとは組み立てるだけです。組み立て後に、「塗装どうしよ……」とウンウンポクポク悩むより、キラキラな立体がバキバキと組み上がっていくエキサイティングな時間をシンプルに楽しめるんじゃないでしょうかね。それに冒頭の写真のとおり成形色もキレイな金色なわけですから、パーツを切り離した跡もあまり目立たない気がしますよ。それはどうかな!?次回に続きます!!

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。