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【コラム】手を貸したい気持ちをぐっとこらえて。娘が初めての零戦を組み上げた日。

 娘と一緒に、プラモデルの飛行機を作ってみたい。実家に帰省する際、そんなちょっとした「企み」があって、事前にキットを用意しておいたんです。一緒に帰省する小6の娘は、スナップフィットのポケモンのプラモを一度作ったことがあるくらいで、そもそもプラモには無関心勢。家でスマホばかりいじっている姿を見ると、なんだかなぁと思ってしまう。そんな娘と、僕なりのやり方で、思い出に残るような体験を共有したかったんです。

 今回選んだのは、タミヤの1/72ウォーバードシリーズ。接着剤を使って組み立てる飛行機のプラモデルで、かなり細かいパーツもあります。という僕も、実はこの手の飛行機を作るのは初めてだったりします。でも「難易度が高すぎない?」という心配は、不思議とまったくしていませんでした。今回のゴールは、塗装をせずに、キットを最後まで組み立てること。まずはパーツを自分の手で飛行機の形にしてもらおう、というわけです。

 そしていざ、キットとご対面! 事前にこの企画の説明をしていなかったので、娘からは想定どおりのリアクションが返ってきましたが、ここで怯まず「さぁ、始めよう!」と誘ってスタート。複数用意していたキットから娘が選んだのは「零戦」です。

 「なにこれ! ちっさ!」「これ無理!」

 小さなパーツを前にしてワーキャー騒いでいましたが、僕は「説明書をよ〜く見て!」と言うくらいで、できるだけ手を貸さないようにしました。「ひとりで作れた!」という体験を、彼女にしてほしかったから。初めのうちは騒いでいたものの、次第に集中モードへ。ブツブツ呟きつつも、零戦はどんどん組み上がっていきます。

 僕も隣でサンダーボルトを組みながら、娘の進み具合をちらちらと。いやー、自分にとっても初めての飛行機模型ですから、なかなか新鮮な時間です。

 娘は8割ほど組み上がったところでエネルギー切れ。その日はそこでおしまいにして、翌日の午前中にフィニッシュ! 小さなパーツを前に「これ無理!」と言っていた娘が、最後まで自分で組み立ててくれました。よく頑張った!

 完成後の娘は「つかれた〜」とひと言。「またやりたい?」と聞いてみると、「もういいや」だそうで。そうか、もう一機! とはいかないか。でも、初めての零戦を最後まで組み上げてくれた。それだけでも、誘ってみてよかったなと思います。プラモを好きになってくれたかどうかは、まだわかりません。それでも、娘が大きくなったいつかに「そういえばパパとプラモの飛行機作ったなー」って思い出してくれたら嬉しいなぁ。

しーなのプロフィール

しーな

古いキットだったり、古い模型誌が好きなパパさんモデラー。

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