
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、買って来てサクッと組むだけで、あなたもあのフェラーリのオーナーになれるドリームプラモ「青島文化教材社 楽プラ スナップキット フェラーリ 512 BB(イエロー)」をご紹介します。

フェラーリ 512BBは多くの人を虜にしてきたスーパーカーです。そしてフェラーリという存在はプラモデルの世界でもスペシャル(以下のリンクをぜひ読んでください)。
それをアオシマの楽プラというフォーマットで気軽に楽しめるってだけでも最高なんです。特に僕が惹かれたのが「イエロー」。黄色は、塗装で下地を透けさせず、きれいに発色させるのが難しい色です。それが箱を開けた瞬間から、こんなにも鮮やか! 透けを感じさせない濃密な黄色に、つやつやの光沢。買ってくるだけで極上のイエローが手に入るなんて、このボディだけでも嬉しくなっちゃいます。

また、フェラーリと言えば「赤」というイメージしかなかった僕には、この黄色がとても新鮮でした。フェラーリと黄色の関係を調べてみると、創業者エンツォ・フェラーリの故郷であるイタリアの街、モデナにゆかりのある色なのだそうです。そのつながりから、跳ね馬のエンブレムの背景にも黄色が選ばれています。そうか、いつも見ていたあのマークも黄色だった! 赤の印象が強くて意識していませんでしたが、黄色もまた、フェラーリのルーツにつながる大切な色なんですね。

そんな黄色いボディを彩っていくのが、付属のシールです。こちらは紙シールと、透明なテトロンシールの2種類。窓枠や細部の色分けには紙シールを、ライト類にはクリアーパーツの上からテトロンシールを貼ります。

透明なパーツに透明な色が重なるので、赤やオレンジに色付いても、レンズらしいきらめきがちゃんと残る。小さな丸いテールランプが並ぶと、後ろ姿もぐっと華やかになります。


そして、シールを貼る前にぜひ眺めてほしいのが、それぞれのパーツの造形です。シートの座面に並ぶ細かな凹凸や、ダッシュボードのスイッチ類。フロントグリルは格子の隙間が抜けていて、中央には小さな跳ね馬のシルエットまで表現されています。こういうものを見ると、「ここ、塗ってみたいな〜」という気分まで盛り上がって来ます。

手軽に完成させられるパーツの中に、じっくり色を塗りたくなる形も詰まっている。眺めているうちに、スーパーカーブームの頃に512BBに夢中になった人たちにも、「今、もう一度作ってみませんか」と声をかけているように見えてきました。憧れの姿を自分の手で組み立てて、気になるところには少し手を加える。そんな週末も、このプラモなら気軽に始められそうです。

作るときにひとつ大事なのが、シールを貼るタイミング。全部組んでからまとめて貼ろうとせず、説明書の順番に沿って進めていきましょう。最初の工程から「先にシールを貼る」という指示があります。ボディや窓のパーツがバラバラのうちなら、手を入れやすく、貼る場所もよく見えます。シールを貼って、パーツを組む。その繰り返しで、黄色いボディに黒や銀のアクセントが加わり、512BBの姿ができあがっていくのです。

完成したイエローをレッドと並べると、これがまたいいんですよ。同じ形なのに、黄色ではボディの曲面や黒い部分との境目、細部のディテールに目が向き、赤では見慣れたフェラーリらしい迫力を感じる。ひとつの色を眺めていたときには気付かなかった魅力が、もう一台を隣に置くことで見えてきます。


「フェラーリと言えば赤」だった僕の机に、黄色いフェラーリがやってきた。きれいなパーツに惹かれて作った一台が、クルマの色にまつわる物語まで教えてくれました。今週末は、気になる色の512BBをひとつ。箱を開けた瞬間から始まる、極上の色との時間を楽しんでください。それでは!