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尾田栄一郎デザインを家に置こう/イエローサブマリンなプラモデル!

 いま、『少年ジャンプ+』ではあの国民的マンガ『ワンピース』が72巻まで無料公開されています。読んでたら船が作りたくなってきて、帆船のプラモデルでも作ろうかな……と思っていると耳寄りな情報が。そのものズバリのプラモがあるということで、次の日すぐに模型店に足を運んで買ってきたのが、「ワンピース偉大なる船コレクション トラファルガー・ローの潜水艦」。

 パーツを見てみると、甲板にはしっかりと木目があり、小さな窓やドアもしっかりついている。スクリューは左右の形状が同一ではなく羽根の向きが逆になっていて、細かいところに手を抜いていないのが伝わってきて好きです。特に嵌め合わせがキツいところもなく、ひとつひとつのパーツがデカいおかげでサクサクとカタチができていきます。

 ただの動かない船のプラモとあなどるなかれ、遊べるアイディアがたくさん詰まっています。潜水艦ですが、差し替えで帆を張れば帆船にも。スタンドがついていて飾れるほかに、下側を外して机の上に置けば海から浮いた状態に。加えて、水面を再現したエフェクトの出来がいい。船の側面のヒレが波の下に潜っているのが何ともリアルな雰囲気。

 帆船模型といえば「オシャレな豪邸に飾ってあるインテリア」というイメージです。皆さんは家にインテリアを飾ったりしますか?帆船模型じゃなくても、自分の好きなデザインやアートがいつでも見れるところにあればうれしいですよね。プラモデルもある種のインテリアと言えます。ポルシェ博士のデザインしたポルシェ。ピニンファリーナのデザインしたフェラーリ。プラモデルはそんな有名デザイナーの創作物を再現したインテリアという見方もできます。

 このトラファルガー・ローの潜水艦もただのおもちゃ、ただのキャラクターモデルと言えますが、尾田先生のデザインを立体に起こしたインテリアとしても見ることができる。そういう目で見ると、アイコニックな窓の形や潜水艦の色が黄色であること。生き物のようなヒレや弾丸の形状を模した魚雷などに尾田先生のセンスが感じられます。箱の側面にある完成写真が、何もない空間にプラモデルがぽつんとある写真ではなく、生活空間の中に飾ってある写真になっているのも「完成したらインテリアとして飾ってくれよな!」と言っているような気がしてなりません。

 そしてこれはプラモデル。説明書でトラファルガー・ローが「クールに塗ってくれ」と言っているように、自分で色を付けることができます。ペインティングガイドがついているので、元のデザインを再現するもよし。フォルムはそのままに自分の好きな色を塗れば、それは尾田先生と自分のコラボということに!?……夢が広がります。そういう楽しみ方をするならゴーイングメリー号みたいなメジャーなモノよりも、この潜水艦みたいなちょっと外したモノの方が自由に楽しめる気がします。

 オモチャっぽい見た目に騙されずに買ってください。尾田先生のポップなメカデザインを存分に堪能できると思います。私はこれをどういう風にしようかまだ悩んでます。とりあえず側面に「THE BEATLES」とか書いちゃおうかな。さすがにダメかな。

<a href="/author/motomotopi/">もとぴ</a>
もとぴ

東京在住。世界を理解するための糸口としてプラモデルを制作中。趣味の記録や思索のためにnoteも書いています。

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