
お花見シーズンにおける桜の代表格と言えばソメイヨシノ。近づいて写真を撮るたびに思うけど、あれピンクじゃなくて白だよな。中心部だけほんのりと染まっているから満開の景色がにピンクに見えるけど、概念としての「桜色」というのはソメイヨシノが日本に広まりまくる前のワイルドな種の記憶に基づいているのかも、と毎年思います。

さて。パーツ数は少なめ、単色のプラスチック、組み上がってから「さてここからどうしようかな!」という遊びの余地を感じさせてくれる絶好調なロボットプラモMODEROID SIDE:CC(コンバットクレイドル)から「桜嵐」です。その名のとおり、プラスチックカラーは美しいピンク。直線主体のレガートエッジに対してこちらは腕や脚に曲面を多用したデザインでキャラクターの違いを演出しています。コンバットクレイドルって何?という人は下のリンクをご一読くだされ。
胴体(胸〜腹)のパーツはレガートエッジと完全に共通。その他は桜嵐専用のパーツで構成されているわけですが、基本的に形状が違うだけでユニットの構成はほぼ同じ。なので組み味もほぼ同じ。関節の位置や角度を変えるだけでロボットの印象って大きく変わります。

そしてこの桜嵐の存在によって強く印象づけられるのが脚の可動ギミック。ロボットプラモって太ももとスネの間に小さい関節を仕込んで膝の曲げ伸ばしをするものがほとんどなんですけど、コンバットクレイドルは脚の外側に2つの軸を持ったでっかいユニットがあり、これが太ももとスネを片持ちで繋いでいるんです。可動部位としては「膝関節」に相当するのでしょうけど、じゃあこれ膝か?と言われると膝じゃない。人体とは違うロジックで動く独特のデザインが、この桜の花びらのようなアウトラインのパーツで強調されております。

右手にはCC用カタール「一葉」、左腕にはCC用バックラーシールド「守花」という装備が用意されています。シールドは前腕の穴に軸を挿して固定するシンプルな構造ですが、カタールの方は握り手が一体となった2パーツ構成で、かなり立体感のある仕上がりに。武器持ち手の保持力とか造形というのはロボットモデルの印象を大きく左右する部分なのでこうしたこだわりがあるとちょっと嬉しい。あと塗り分けがしやすい分割なのも地味にプロモデラーが考えた「こんなロボットモデルが欲しいぜ」というプレゼンテーションになっているよな。

「組み上がったあとどうしようかな」の一例として、パッケージ裏面の塗装例を眺めながらアクリルマーカーで部分的に色を足したのが下の写真。濃いピンク、ゴールド、シルバー、濃淡グレーの4色をノーマスキングで乗せたものですが、それだけでもなかなかめでたい仕上がりに見えます。もちろんビシッとマスキングしてエアブラシ塗装してもいいし筆塗りでグリグリとテクスチャを出してもヨシ。あなたのトライしてみたかった塗装にきっと応えてくれます。

この桜嵐も「ピンク Ver.」と全身がグレーの「GRAY SUFF LIKE Ver.」が選択できるようになっています。ユーザーのスキルレベルに合わせていろんな遊び方ができるのはシンプルな構成だからこそ。残るもう1体と、「さあこれからどうやって遊ぶ?」という別のメソッドのお話はまたこんど。みなさんも、ぜひ!