
「カーモデルは気合を入れて作らなきゃ」と、思っていました。車は生活に密着した存在ゆえに、カーモデルでは上手くいかなかった箇所が目につき、他のモチーフほど気楽に楽しむことができなかったのです。
そんな私が出会ったのが今回のプラモ。トヨペットクラウン パトカーです。現在も脈々と受け継がれるクラウンの初代ですね。今回はこのキットの持つ優しさのおかげで苦手意識がほぐれた。そんなお話です。
このキットの最初の良さは、ノスタルジックでシンプルなパッケージと手頃な価格。これなら気軽にチャレンジできそうと思い手に取りました。

箱を開けて初めに出た言葉は「やっぱりね!」でした。と言うのも購入したのはパトカー。誰もが知る白と黒のはたらく車ですが、ボディのパーツは白一色! なんとなくの予感が当たってしまいました。パトカーとして完成させるのであれば白い車体に黒を塗らねばなりません。

側面はともかく正面の曲線を綺麗に塗り分けられるのか? と、早速ビビってしまいましたが、キット全体はとってもシンプル。シャーシに、ドアと前後の座席をつければ完成します。ボディさえうまくやれば何とかなりそう。やれる気がしてきた!

さて、いよいよ塗装となると、ボディの塗り分けが気になりますが、説明書の塗装指示はざっくりとしか描かれていません。カッコよいパッケージイラストのそれともなんだかラインが違うんだよなぁ。悩みながら歴史を感じるパーツたちを眺めていると、ふっと気持ちがほぐれました。「まあいっか。それっぽく塗ってよしとする」このキットがもつ、厳密さよりも楽しく作って欲しい、という雰囲気に乗っかることにしたのです。

白と黒だったらパトカーには見えるはず、とリサーチはせずにマスキングテープを貼り、黒のスプレーを吹きかけます。テープが甘かったのか正面の塗り分けがガタつきましたが、今の私には些末なこと。油性ペンでラインを整えます。車体側面の塗装も左右で若干ズレましたが、同時に見ることは不可能なので問題なし!
このキットには「警視庁」マークなど各種デカールがついてきます。貼ればキリッと見た目を引き締めてくれました。座席やホイール、グリルを塗ればいよいよ大詰め。透明パーツのライトとパトカーの象徴たる赤色回転灯を接着したら完成です! 走り切ったぜ!

実車さながらのパーツと色分けというアプローチのキットではなく、カーモデルとして最大級にシンプルなこのキットだからこそ、気負わずに挑戦し、完成させることができたと感じます。完璧じゃなくても大丈夫。そう思わせてくれるこのキット。シリーズも多いので、ピンと来た一台で肩の力を抜いてカーモデルを楽しんでください。