

フミテシの独断と偏見で、週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモをオススメする「花金プラモ」。今週ご紹介するのは、「オーナーズクラブ トヨペットクラウン」です。
先日、名古屋の「トヨタ産業技術記念館」で見た実車の美しさが忘れられず、思わずこのプラモをゲットしてきました。「郷愁を誘うノスタルジックカー」というキャッチフレーズを掲げたシリーズだけあって、箱を手に取ると、どこか懐かしい夏休み──田舎のおじいちゃんやおばあちゃんの家を訪ねたときのような、あの柔らかな気持ちが蘇ります。僕の夏休みが、ここからはじまります。

パッケージイラストが本当に秀逸。クラウン本体の描き込みも見事ですが、背景に描かれた飛行機がまた良いんです。1955年の空気感がしっかりと詰め込まれていて、まさに“時代ごと飾れる”プラモデル。

箱を開けると、ほぼできてます。フロントのグリル部分の雰囲気も妙に味があって、とても可愛い仕上がりになっています。このパーツを見ただけで、組んでみたいと思わせる魅力があります。

クリアーパーツもどシンプルなのが良いです。このバスタブみたいなものをボディの内側に貼ると、窓が爆誕するというわけです。

胴体の中には大きなピンが生えています。これはいらないもの。説明書でも「折り取る」という表現で除去するように指示されています。「切る」のではなく「折る」。ノスタルジーを超えたワイルドさがこのボディには内包されているのです。

根元を持って、ぐいっとしてみると、確かに簡単に折れました。こういうピン、ニッパーで削除しようとするとなかなかに大変。時にはワイルドにいくこともありだぜというのを、このプラモから教わりました。

30分で完成!! 暑い夏の隙間時間でも楽しめる爽快プラモ。シャシーや車外に取り付けるパーツが「黒」成形なので、組み立てるだけで白と黒の色分けがなされます。塗らなくてもとっても可愛い仕上がりになりますよ。

車外に取り付ける黒いパーツは、少々バリ(餃子の羽のような薄く膜上にプラスチックが固まったもの)や歪みがありますが、そこはカッターやニッパーで大胆にカットしていけばOKです。トヨタ自動車創業者・豊田喜一郎が夢見た「大衆自動車」という想いが結実したこのクラウン。彼は完成を見ずに世を去りましたが、そんな名車を手軽に組んで、あなたのお部屋にポンと飾る。そんな気軽さで名車に触れることができるのが「オーナーズクラブ」の魅力といえます。ぜひこの週末楽しんでください。