
マシーネンクリーガーという作品は、ミリタリーとSFの絶妙な中間に位置しているように思う。発表から長い時間が経ち、数多くのロボットやメカが生まれてきた今だからこそ、その独特の立ち位置がより際立っている気がする。単にSF的なミリタリーではなく、ミリタリーでありながらSF、そんな独特のバランスを持ち、古びないどころか、世の中にロボが増えれば増えるほど、その重厚さや渋みがむしろ魅力として濃く現れてきている。
その中においてファルケは「反重力装甲戦闘機」という漢字の響きが硬派で、カタカナの設定よりもむしろ「分かりそうで分からない」ニュアンスがあるのが面白く、流行に流されない独自性を放つ。戦車でもロボでもない、ちょうどその間を突くような存在感がある。

PLAMAXのファルケのキットは、パーツ数が少なく、緑色の成形色がとても綺麗だ。PLAMAXらしく、暗すぎず派手すぎない絶妙な色味だ。様々な塗装パターンやデカールが用意されているぶん、プラスチックの色違いも期待したくなる。
組み立てはロボやメカに比べればかなり簡単で、可動がない分構造がシンプル。すっきりした作り心地で、美しいラインがすぐに完成する。ミリタリーモデルとして見ても、転輪もキャタピラもプロペラもキャノピーもなく、細かい工程が少なくて楽。

ロボともミリタリーとも言い切れない、未来的で独特なメカを手に入れる感覚は、どちらに肩入れするでもないが模型を飾っておきたいという気分にぴったり合う。実際に作ってみると、大きな翼もなく、どこが操縦席なのか一見わからない。それなのに「戦闘機」と言い切ってしまう大胆さがすごい。
その形状に説得力を持たせる反重力甲戦闘機という設定の選び方も見事だ。P-38ライトニングの双胴部分を流用したとか、ヤクルトの容器を使ったエンジン……といったモデリングにまつわるエピソードが、ファルケの戦闘機戦闘機としての属性を確かなものにしていると本当に気付くのは完成して全体を眺めるタイミングかもしれない。

ファルケ単体だけでも十分なのに、人形やドリーが加わるとさらに良くなる。それらが合わさることで自然と「こんなつもりじゃなかったのに」と思いながら情景を作りたくなってしまう。それこそがプラモデルの楽しさなのだと改めて感じられる。