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【キットレビュー】ミンメイか、未沙か。「ハセガワのVT-1 ガウォークファイターオストリッチ」で、あの頃の葛藤に机上で決着をつける!

 劇場版アニメ『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を初めて観た時の衝撃……。精密に描かれたメカ描写、劇場版ならではの密度と大迫力の戦闘シーン。そして、何より忘れられないのが、主人公とヒロイン二人による三角関係でした。

 思春期に本作品を観た多くの人が、「俺なら、バルキリーの後席にどちらを座らせたいか」と、心の中で一度は葛藤したはず。そんな当時の葛藤の方舟とも言える存在に、ついに机の上で決着をつけられる時が来ました。それが、2025年12月にハセガワから発売された「VT-1 ガウォークファイター オストリッチ」です。

 本キットは、従来より発売されていたVF-1ガウォークやVT-1 スーパーオストリッチなどの共用パーツの一部ランナーに、新規金型のランナーを組み合わせた商品。その中でも最大の目玉は新規追加された、劇中のシーンを再現できる「3人分」(一条輝、早瀬未沙、リン・ミンメイ)のフィギュアでしょう。このランナーがあれば、僕のスーパーオストリッチに一条輝とミンメイをお出迎えできるのです! さらにマクロス愛が深まる瞬間!!

 VT-1オストリッチは、劇中スーパーパック装備状態で一条輝が後席にリン・ミンメイを乗せてマクロス艦から飛び出し、その後、早瀬未沙を乗せて地球へと帰還する機体。 物語の中での一条輝の心模様を象徴するような存在です。 本キットの標準的な仕様では、後席に早瀬未沙を乗せるようになっていますが、嬉しいことに、もう一人のヒロインであるリン・ミンメイ(簡易宇宙服姿/ヘルメットの有無を選択可能)のフィギュアもオマケとして付属しているのです。

 劇中通りに早瀬未沙を後席へ。しかし、これはプラモデル。机の上で始まり、机の上で完結する物語。あなただけの『愛・おぼえていますか』の物語を紡ぐことができます。

 だからこそあえておまけのリン・ミンメイを後席に乗せて、あなただけの『愛・おぼえていますか』の物語を紡ぐなんてことも楽しめるのです。フィギュアがあるだけ、これほどまでに楽しめる……。まさに本キットの大トロなのです。

 本キットのもうひとつの特徴は、腕をファイター形態と同様に格納した状態の、「ファイターガウォーク」が再現できること。通常の腕を出したガウォーク形態との選択式になっているので、どちらで仕上げるか、これまた嬉しい悩みが増えてしまいます。

 この独特なシルエットを眺めながら、早瀬未沙を乗せるのか、それともリン・ミンメイを乗せるのか……。あの頃の自分に戻って思いを巡らせてしまいます。それだけこの「VT-1 ガウォークファイター オストリッチ」というのは強烈なキャラクター性を秘めているのです。ぜひプラモを作り、劇場版も観て、マクロスという作品の素晴らしさを噛み締めてください。最高の時間になること間違いなしです!

SSC

1979年生まれ。サラリーマンの傍ら、模型誌でキャラクターモデルの作例も製作している。模型サークル「PLASTICBOMB」のメンバー

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