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当時のアメリカの兵のように「タミヤが印刷した虎」を眺めた話/タミヤ 1/48 百式司偵III型

 箱を開けたら虎のマーク! 水転写デカールにドキリとさせられ、このプラモ「タミヤ 1/48スケール 百式司偵III型」が愛しくなってしまったお話です。

▲プラモデルという商品において、プラスチックパーツと共に多くの人に愛されているのが、この水色のシート「水転写デカール」です

 プラモデルの箱を開けると、プラスチックのパーツの他に水色の台紙に綺麗な印刷が施されている「水転写デカール」というものが入っていたりします。戦車や飛行機のプラモにはほぼ確実に入っています。これは非常に極薄のシールのような物。使いたいマークの部分を切り取り、水につけることでマーキングが浮いてきます。その浮いたマーキングをぺたりとプラモに貼ることで、非常に美しく注意書きや部隊マークなどを表現できます。プラモデルにおいてはとっても大事であり、マーキングを施す手法としては最もポピュラーな方法のひとつです。

▲タミヤの百式司偵には、本機のストーリーブックがセットされます。この中の1枚の写真に心を奪われました

 時には「こんな派手なマーキングが実在したのか!?」と驚くものとも出会えます。デカールは驚きに溢れているのです。戦意高揚という意味や、舞台で心を一つにするためなど様々な想いや願いが込められているんだろうな〜と、デカールを見ながら勝手に妄想するのも好きです。派手なマークは、視線や感情を奪っていく……。そして当時の人も同じだったであろうことが、本キットの中に入っている冊子でわかります。

▲飛行機に虎が描いてあったら、そりゃみんな興味津々ですよ

 撃墜された百式司偵に描かれた「虎」をしげしげと眺めるアメリカ兵。まさにプラモの箱を開けた時の僕と同じような目をしています。しかも、モノクロ写真でもわかる絵の迫力。「虎部隊」を背負った人たちの猛々しさがこの尾翼に描き込まれています。ひとつのマークが魂を震わせる……タミヤが、自身の製品をさらに魅力的に見せるためのバックボーンも箱に詰めてくれているおかげで、水転写デカールに印刷された物語も楽しめる。プラモデルという商品を“見る楽しみ“を、改めてタミヤの百式司偵察に教えてもらいました。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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