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『幽玄F』を読んで作るタミヤのプラモデル/ウォーバードシリーズ F-35B

 先日、『幽玄F』という小説を読んだ。護国という言葉を鍵に、主人公が空を駆けるという物語。戦闘機における機械の官能を活字で楽しめたし、文学的な側面でも味わえる作品だった。

著:佐藤究
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 その作品の中で重要な役割を果たしているのが、F-35B<ライトニングⅡ>。活字による説明とマッハでぶっ飛ばす姿を読んでいると、どうしてもプラモで触りたくなる。なにか無いもんかと探してみたところ、最近になってタミヤ1/72スケールで販売されていたことを知った。もちろん、迷わずに購入。箱を小脇に抱えてウッキウキのまま机に向かった。

 話は変わるのだけれど、僕は頭の中で想像をするときには文字で考えることが多い。アレはこれで、なにそれはどうだとか、今みなさんがご覧になっているテキストのような感じで物事を想像をする。なので、どうしても想像が平面的になり、立体的に物事を考えることができない。
 『幽玄F』を読んでいる時もそうで、どれだけの細かい情報を読んでいても活字の情報としてしか処理しきれず、航空機を立体的に想像することは難しかった。

 しかし、平面的な想像を立体的な想像を加えるようなキットが今目の前にあるではないか! 『幽玄F』の中で事細かく語られ、マッハでぶっ飛んでいる姿を見せつけてきたF-35B。それそのものが今プラモデルという立体で目の前に存在している。作品内で縦横無尽に動き回っていた情景が、目の前でありありとかたどられていくことに興奮を覚えている。
 奇しくも、F-35Bのキットは平面的なボディパーツからカチカチとパーツを接着していき、立体的なプラモデルへと組み上げられていく。もちろん、作品内で重要な要素となるSTOVL(短距離離陸垂直着陸)を実現するエンジンノズルとリフトファンもモデル化されている。なるほど、これを活用することで主人公・易永は飛び立つことが出来たんだ、と理解が深まっていく。

 そのまま、マッハのようなスピード感を保って完成。多くのパーツたちは想像以上に組みごたえがあったし、みっちり詰まった重量感もあるしですぐにお気に入りのキットに。平面的な想像力に立体的という要素を補ってくれるタミヤのF-35Bは大満足のプラモデル体験だった。

コロ助

1992年生まれ。沖縄出身。生物とアークナイツ、ダイナソーJr.が好き。

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