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組んでデカールを貼るだけで机上に伝説が爆誕するプラモデル。「タミヤ 1/20 ホンダ RA272 1965 メキシコGP優勝車」

 組み上がった後に、すべてはこの「デカール」を貼るためのお膳立てだったんだと感慨に浸ってしまいました。全く塗装無しで、白い車体に「デカール」を貼った瞬間、机上に伝説が爆誕したのです。

 タミヤのプラモデルの中には心震わせるストーリーを持つモチーフがたくさんいます。そのストーリーをタミヤ製の丁寧なプラモデルと共に味わえる……。「作る」と「知る」を一気に味わえるのです。だから、かっこいいと思ったモチーフはぜひ買って、その日のうちにバシバシ組んで感動しちゃいましょう。そんな体験がしたくなって、1963年にF1に参戦しその2年後には優勝を遂げてしまった「1/20 ホンダ RA272 1965 メキシコGP優勝車」を買ってきたのです。

 箱を開けるとあまりにも美しいグランプリホワイトが飛び込んできます。そしてフレームやマフラーは黒、エンジンはシルバー成形という色分けによって、そのまま組んでも十分楽しい時間を過ごせそうだと思えてきます。

 このキットの組み立ての8割はこのエンジンです。F 1に参戦してから短期間で優勝を遂げる伝説がここに詰まっていて、そのマシンの強さの本流をプラモデルで感じて欲しいというキットなのです。組み立てもエキサイティングの連続であります。

 迫力あるエンジンに白く輝くボディ。その姿だけでも美しい……。でもこのプラモデルの本番はここからなのです。組んだキットにそのまま「日の丸」を貼ります。デカールを貼った瞬間、タミヤの美しい白い成型色に、HONDAの挑戦が浮かび上がり、このマシンが持つ本当のエレガントさを身に纏ったのです。

 この景色が見れて、プラモを買ってよかったと僕は震えました。

 カーモデルの中でもデカール枚数は少ない部類に入るであろう本キット。しかし、このデカールの魔力は凄まじいです。写真の状態には3時間もあれば到達できます。その3時間で、タミヤのプラモデルのかっこよさと、HONDAの伝説を味わえます。ぜひ買ってきて、そのまま組んで、すぐにデカールを貼ってください。お部屋に、嫌でもあなたの視線を奪ってくるかっこいいプラモデルがやってきてくれますよ。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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