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小さくても衝撃的な精密さで組み上がる戦車のプラモデル/フライホークのルノーFTがめっちゃすごい!

 とにかくですね、フライホークモデルのルノーFTがめちゃくちゃすごいから買ったほうがいいという話をします。そもそもは、イベント会場でめちゃくちゃ安かった……という理由で買った1/72 アイアンイヤーズシリーズ MCV-17 調理班&移動調理車両がそのきっかけ。戦車っぽいパーツが2つぶん入っていて、3Dプリンタで出力されたフィギュアや小物類と缶バッジと塗装図を兼ねたポストカードなど内容物が盛りだくさん。いまのところスータンホビーでの通販以外に適価で買えそうなところが見当たりませんが、一応情報としてAmazonで取り扱われているリンクも置いときます(スータンホビー公式サイトが絶対に安心安全です)。

 とにかく細かいのにシャキッとしたディテールに惚れ込んじゃったのですが、このキットの正体はフライホークというメーカーから発売されているルノーFT-17軽戦車(もともと2量入りのプラモデル)にアニメチックな犬顔のフィギュアや改造パーツを組み合わせ、架空の炊事車を中核とするクッキングチームに仕立てたもの。なので戦闘に用いる砲塔のパーツは入っていません。いませんが、本来の戦車模型として買うならとてもお求めやすい価格で手に入るのでまず買おう。話はそれからだ。

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 スライド金型を使って指先サイズの車体の前後左右にびっしりとリベットが打たれた複雑な形状を1パーツで表現しているのがまず素敵。そのくせエッジは鋭く装甲板の継ぎ目も深くてくっきりした彫刻です。これがふたつ入っている時点でなんだか精巧な昆虫を見ているような気分になります。

 ただ小さくて精密なだけでプラモデルをオススメしていいのか、という問題はありますが、ここまで精密だと「その精密っぷりを目撃するために買ってもいいんじゃないですか」という気持ちになってまいります。履帯(キャタピラ)まわりのパーツは目ん玉が飛び出しそうになるほど面白い構成で、組みながら「マジかよ〜」と独り言が出てしまいました。ぐるっと一周がワンパーツになっている履板の内側に転輪も含めた複雑な立体がズボッと入ってピタッと合わさる。ああ面白い。

 3Dプリントのパーツはそれなりに丁寧な仕事ですが、ふつうのプラモデルと同じように加工すると少々難度が高いため、扱いに慣れた人向けという印象。しかしこのビールケースみたいな構造の中にこまかいパーツがぎっしりとプリントされているのは楽しいですね。

 戦車の土台が組み上がって、砲塔の代わりに鍋のフタみたいなハッチがポンと乗っかるとたしかに平和な空気が漂います。それもいいっちゃいいんですが、フツウの戦車模型としてのフライホーク製ルノーFTがとにかくすごいからこういう遊びにも使えるってこと。とにかくスケール感が狂うくらいの超絶シャキッとした設計と、それが無理なく組めるだけの精度にびっくりしたんです。

 フライホークは肉眼で見えるか見えないかという強烈なこまかさの艦船模型をじゃんじゃん出して一時代を築いたメーカーなんですが、そこが小さな戦車でも同じように精密さを見せつけるような手腕を発揮していることが素晴らしい。そんでもってそれがちゃんと組めることがまた素晴らしい。小さくて可愛いカタチの戦車をルーペで覗きながら作る喜び、ぜひとも味わってほしいのでこの機会に名前だけでも覚えていってください。そんじゃまた。

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からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。



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