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その切れ味を知っているから、強さがわかる/漫画の特装版について来たGT版 ダグラムを作る!

 前の職場には紙を切るための断裁機があった。10cmくらいに積まれた紙の束もペダルを踏んで左右のハンドルを握り込めば、ウィーンという音とともに刃が降りてズドン。なんでこんなにたやすく切れるのか……と思い、機械の型番で検索すると「油圧式」という単語が書いてあった。

 コミックス『Get truth 太陽の牙ダグラム 1』の特装版には右腕に油圧カッターを装備したダグラムのプラモデルが入っている。この”取ってつけた感”がいかにも現地改修版という雰囲気。油圧と刃物の組み合わせを知っているせいか「あまりにも単純で強力なものを装備させたな……」とその恐ろしさがすぐにわかった。たった3パーツでも現実での振る舞いを知っていると、現実味が湧いてゾクゾクするものだ。

 プラモデルとしてとてもいいなと思ったのは、ピンク色のパーツ。甘すぎず、キツすぎずといった色味はオールドローズとでも言いたくなる柔らかな色合いだ。他の色のパーツと組み合わさると鮮やかだし、だからこそ、メインカラーのダークネイビーの色が引き立つように感じた。
 GT版のダグラム関連のプラモデルはどれもプラスチックの色が暗かったり、渋かったりしながらも発色が良くてとても綺麗だと思う。それをランナーに収まった状態と、組み立てることで色が重なる状態と二度楽しめる。それが思った以上に快感でついつい没頭して完成させるまで作業を続けてしまう。

 剣、盾、銃……と恐ろしい装備は世の中にたくさんあるものの、油圧カッターで迫って来るロボットはなかなかいない。ただ、切れ味を知っているからこそ「ああ、これは強いよね」と思ってしまう。それに、あまりにも道具然とした装備がダグラム重機のように見せてしまうのも面白くて、もっとこういう無骨な装備をたくさんつけてほしい!と思った。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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