週末のプラモ生活が楽しくなっちゃう模型を、フミテシの独断と偏見でご紹介する「花金プラモ」。今週は間違いなく花金の向こう側に真実が見えまくっちゃうプラモ「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」をご紹介します。
このプラモ、あのエントリーグレードガンダム発売以降「ガンダム以外のキャラクターモデル」で、あの組みやすいフォーマットを、しかも他メーカーが取り入れてきたという殴り込み系のメカプラモです。そんなアグレッシブさが花金の向こう側へと誘ってくれます。
こちらのダグラムは、太田垣康男氏が描く大好評連載中コミックス「Get Truth 太陽の牙ダグラム」に登場するデザインをキット化したもの。かつてコミック特装版には右腕がカッターアームの状態のキットが特典として付属しました。そのキットをベースに、劇中第1話の姿を立体化したのがこのプラモです。
カッターアームは付属せず、通常の右腕パーツや上記写真の武装が新規で付属します。こちらはVer.GT用の完全新規設計パーツです。
コミック特装版キットから、これでもかと要素をモリモリにしてきた一般販売版。マジで最高です。どっちも持っていればさらに遊べるように、大田垣康男氏からのサービスイラストまであります。プラモだからバンバンいじって遊ぼうぜ〜って声が聞こえてきますね。
さぁ、このキットは組み立てが本当に楽しいので、個人的オススメポイントをピックアップしていきます。
マックスファクトリーは既にアニメ『太陽の牙 ダグラム』に登場するコンバットアーマーを、全て立体化しました。その上でコミック版のダグラムを世に送る時に、今までのパーツ構成で良いのか? 他のメーカーの良いところを貪欲に取り入れもう一度ダグラムを再構築するのだ! という攻めにでました。
そしてこのプラモはメイドインジャパンです。国内生産の全てが良いという時代ではないですが、マックスファクトリーにとってのプラモの祖である「ダグラム」というキャラクターを大事にし、自分達の懐で開発を進めたいというこだわりが詰まっています。ダグラムだから攻める、俺たちがダグラムだ!! という気合がこのキットからはありありとかんじることができるのです。
プラモだからなんぼでも手を入れていい。そして手を動かしやすく、楽しめる構成となっているこのプラモを組めば、きっと今週のビールは美味いと思います。幸せな花金を約束してくれる「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」をぜひ組んでください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)