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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。マックスファクトリーが再構築したダグラムでGet truth!「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」

▲大田垣康男氏描き下ろしパッケージが超かっこいい!!! これだけで買いでしょう

 週末のプラモ生活が楽しくなっちゃう模型を、フミテシの独断と偏見でご紹介する「花金プラモ」。今週は間違いなく花金の向こう側に真実が見えまくっちゃうプラモ「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」をご紹介します。
 このプラモ、あのエントリーグレードガンダム発売以降「ガンダム以外のキャラクターモデル」で、あの組みやすいフォーマットを、しかも他メーカーが取り入れてきたという殴り込み系のメカプラモです。そんなアグレッシブさが花金の向こう側へと誘ってくれます。

 こちらのダグラムは、太田垣康男氏が描く大好評連載中コミックス「Get Truth 太陽の牙ダグラム」に登場するデザインをキット化したもの。かつてコミック特装版には右腕がカッターアームの状態のキットが特典として付属しました。そのキットをベースに、劇中第1話の姿を立体化したのがこのプラモです。

▲ターボザック、リニアカノン、リニアガン、ミサイルポッドが新規パーツとしてセット。通常の右腕もセットされます

 カッターアームは付属せず、通常の右腕パーツや上記写真の武装が新規で付属します。こちらはVer.GT用の完全新規設計パーツです。

▲コミック特装版には入っていなかったデカール。こちらもこのキットから付属します
▲ディテールアップの参考に最高な大田垣康男氏によるイラストも掲載。右腕がカッター&リニアガン!! さらに左腕にはなんかやべーのついています

 コミック特装版キットから、これでもかと要素をモリモリにしてきた一般販売版。マジで最高です。どっちも持っていればさらに遊べるように、大田垣康男氏からのサービスイラストまであります。プラモだからバンバンいじって遊ぼうぜ〜って声が聞こえてきますね。
 さぁ、このキットは組み立てが本当に楽しいので、個人的オススメポイントをピックアップしていきます。

▲クリンはダグラムです。ほら、椅子と一体化しているでしょ。これぞ究極の人馬一体。俺がダグラムだ!! 側頭部の武装が椅子から生えているパーツ分割も素敵
▲後頭部にクリンをセットして、頭部前面を被せるようにパーツをつけます。これだけで頭部のアウトラインが完成!
▲ありがてぇ……キャノピーフレームと窓のクリアーパーツを別パーツ化。素組みでもかっこいい、塗装する時もとっても楽。モデラー集団が作るプラモって感じがします
▲ダグラムの体をどう分割すれば、少ないパーツ数でかつ組みやすくて色分けも表現できるかというアイディアが詰まった胴体。エントリーグレードガンダムのように、胸部を上から被せるという発想を取り入れています
▲かつて僕はアニメ版のダグラムのキットを組んだ時、胸部のピンクパーツがポロリと外れてしまうのに悩まされていました。GTは飛びません。軸と一緒に成型されていて、ガッチリと固定されます
▲白い胴体パーツにブルーグレーのパーツと胸部パーツをサンドイッチ。最後に胸部中央の白いブロックをはめて完成! 見事な分割です
▲ヒジ関節。中央の軸にかこっと差し込むだけで完成です
▲太モモパーツにある軸を挟み込むようにしてヒザ関節はセット。単純なパーツ構成が、組み立てスピードを加速させます
▲軸が弾!!!

 マックスファクトリーは既にアニメ『太陽の牙 ダグラム』に登場するコンバットアーマーを、全て立体化しました。その上でコミック版のダグラムを世に送る時に、今までのパーツ構成で良いのか? 他のメーカーの良いところを貪欲に取り入れもう一度ダグラムを再構築するのだ! という攻めにでました。

 そしてこのプラモはメイドインジャパンです。国内生産の全てが良いという時代ではないですが、マックスファクトリーにとってのプラモの祖である「ダグラム」というキャラクターを大事にし、自分達の懐で開発を進めたいというこだわりが詰まっています。ダグラムだから攻める、俺たちがダグラムだ!! という気合がこのキットからはありありとかんじることができるのです。

 プラモだからなんぼでも手を入れていい。そして手を動かしやすく、楽しめる構成となっているこのプラモを組めば、きっと今週のビールは美味いと思います。幸せな花金を約束してくれる「COMBAT ARMORS MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT」をぜひ組んでください。

▲これが45分で組み上がった真実。最高です。ライバルのビッグフットも受注中。こちらも楽しみですね
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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