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固定と可動。調和が取れたプラモデル/エントリーグレード ULTRAMAN(ULTRAMAN: RISING)レビュー

▲シュワッチ!

 宇宙人!!と、叫びたくなる斬新なアレンジのウルトラマン。スーツアクターでは表現不可能な、人類を超越した躍動感に溢れていてかなり好き。そんなNetflixの3DCGアニメ『ウルトラマン:ライジング』版ウルトラマンのプラモデルがバンダイスピリッツからやってきました。

 パーツ数が抑えられていて、お手軽に組み上がる「エントリーグレード」シリーズの本作。そのコンセプトが、スラっとした美しいシルエットの立体化と、ウルトラマンライジングにとって一番大事な可動箇所の厳選と、見事に調和しているんですよ。

 ウルトラマンの造形的な魅力は、人体をよりフラットに、流麗にしたフォルムと、それを強調するシルバー色にあると感じています。このプラモデルは半固定ポーズで、そんな肉体の曲線美を損なうことなく構築しているのが見所。見て下さいあの膝!アクションフィギュア的な関節ではなく、カタチとしての関節がちゃんと得られるので大変嬉しい。可動箇所が無い分、パーツが少なくなるのもイイ所。

 輝きの強いシルバーの成形色。そのせいかウェルドライン(プラスチックが金型のなかで冷え固まる過程でできるウネウネした模様)が結構目立つのですが、私の当たった個体は逆にそれが神秘的な模様みたいに感じられて、なかなか気に入っています。

 細身でぬらりとした四肢とは対照的に(というかそれを強調するかのように)ガッチリとした逆三角形の胴体。これも固定ポーズのメリットが効いています。赤と銀のパーツをパチパチはめ込むと、色を跨いで現れる宇宙的腹筋の連なり。背中を丸めた独特なファイティングポーズ。そこにラメの入った青いクリアーパーツを胸の裏からはめ込めば、それは紛れも無くウルトラマン!肉体がみるみると出来上がっていくのがとても楽しい。

 8割はパーツで色分けされていますが、一部はシールを貼る構成です。しかし肩などの曲面に、平面のシールをキレイに貼るのはかなり難しいという印象。貼ったら光沢感もチグハグになってしまったので、結局は剥がしてしまいました。組み立てただけ、刺身で充分カッコいいです。

▲怪獣の赤ちゃん(3パーツで完成)を抱き上げるウルトラマン。彼が笑顔に見えるのは私だけだろうか。

 可動箇所は、首・両腕・両手首で、たったの5箇所。これです。これがいいんですね。まっすぐ前を見たウルトラマンらしいファイティングポーズから、優しく怪獣の赤ちゃんを抱き上げて見つめるポーズへと動かすことができます。「戦いながら子育てするウルトラマン」という作品のテーマを、シンプルに、気持ちよく表現したプラモデルです。

ハイパーアジアのプロフィール

ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。

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