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アメ車に塗りたいギラギラ塗料の旅/Mr.メタリックカラーGX メタルイエローグリーン

 ピーターセン自動車博物館はダウンタウン・ロサンゼルスから西に7マイル。映画に登場したクルマの数々を見られたらいいな……くらいの気持ちで入場したら、入ってすぐのフロアで開催されている「Best In Low」という企画展に完全にノックアウトされてしまいました。美麗に作り上げられたローライダーの数々は、「なんかハイドロでビョコビョコホッピングするアメ車でしょ」という私のガバガバな認識を完全に塗り替え、一瞬にしてそのカルチャーの虜にしてくれたのです。

 内外装はもちろん、トランクも腹の下もエンジンルームの中もブレーキのキャリパーも、すべてに注意深く装飾と塗装が施されたローライダーは、もはや自動車という括りで語り尽くせない、工芸品でした。その出自やスペックをひとつも知らなかったとしても、何時間でも見ていられる美しさと、有無を言わせぬ大きさ。もはやその佇まいは道路を走るマシンというよりも、宇宙船のようでした。

 色とりどりのローライダーを飽くまで眺め、もっとも印象に残った色はメタリックグリーンでした。近づけばギラギラと照明を跳ね返すラフなメタルフレークが踊り、そこに重ねられたクリアーカラーが織りなす鮮烈な色彩。若々しい木々の新芽、ドジャー・スタジアムの芝生、チカーノが守る家族の絆、仲間とのフレンドシップ。やたらと大仰な書き方になってしまいますが、ローライダーに塗られたド派手なカラーに私も少しだけ近づきたい。そう思って模型店の塗料棚を観察していたら、いままで見向きもしなかった瓶に出会いました。

 Mr.メタリックカラーGX メタルイエローグリーンは、やや黄色みが強く明度の高いメタリックグリーンです。とかく平滑にしあがり鏡面塗装に近づくほどありがたがられるメッキ調の金属色とは違い、ギラリと輝くフレーク感を残しながらもキャンディ塗装に近い風合いを1コートで演出できるのが(クリアー塗料を重ねて均一に発色させるのは難しいからね!)Mr.メタリックカラーGXのいいところ。とにかく分厚く、完全に発色が終わるまでドシドシ吹けば均一で光輝感のある塗膜が現れます。

 ’71 ダッジ・デモンのボディにメタルイエローグリーンを吹き付けただけで、この上ない幸福感が訪れました。白くて分かりづらかったボディのカタチも、繊細な峰やCピラー後ろの優しい曲面にハイライトが入ることで突如存在感を増します。アメ車のプラモデルにギラリと輝くメタリックカラーを塗る。これはもしかしたら、もっともシンプルでもっとも効果的な「カタチを楽しむ遊び」なのかもしれません。みなさんもお好きなメタリックカラーで手もとのプラモデルを輝かせてください。そんじゃ、また。

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からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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