

飛行機プラモだらけのわが家に、マリさんが加わりました。
このマリさんの身長は20cmくらい。胸を反らせてしなやかに立つ姿は猛烈な存在感を放っていて、毎晩「マリさんがいるなあ……」と意識してしまうほどです。最も重要なのは、このマリさんはわたしが組んで塗ったプラモだということ。他でもない『うちのマリさん』なわけで、これがめちゃくちゃうれしいのです。

PLAMAX の真希波・マリ・イラストリアス。めがねのすらっとしたおねえさん(好き)がプラモになっていたなんて──。しかも、可動でない静的なプラモとのこと。つまり、ふだん作っている飛行機プラモに限りなく近い要領でマリさんを組んでいくことができるかも。それはぜひとも自分の手でモノにしてみたい。そんなわけで探し回っていたこのプラモをようやく手に入れたのは、先日のことでした。

空飛ぶ金属の塊をモチーフとするプラモばかり触れてきたわたしにとって、このパーツ群は正直かなり刺激が強いものといえます。なめらかな曲線を描くこれらを丁寧に切り出し、組み合わせると、しなやかな起伏と丸みを帯びた『身体』の形になっていくのです。
ここまでご覧の通り、このプラモは複数の成形色で構成され、塗装せずともばっちりマリさんになるよう設計されています。でも、その身体をヤスリで滑らかにし、塗装で陰影を強調し、光沢を出していくのはいっそう刺激的なはず……。やってみましょうか。

別売のマリさん専用色セットを基本に、白や黒を足して「明るいとこ」と「暗いとこ」をそれぞれ吹き付け。プラスチックパーツが描くボディラインに自ら好きな加減の陰影を追加できるわけで、読み通りこれは非常にシビれる作業でした。
ふだんの飛行機プラモではまず使わないような色ばかり、しかもラッカー塗料のエアブラシ塗装なんてほぼ初めてですが、見よう見まねで進めてみれば、なるほど文字通り妖艶さが増してきました。ふだんのプラモ経験がちょっと活きる場面もあって気持ちいい。
なお、顔の表情と胸元の「05」の文字はパーツに直接印刷されていて、デカール等は付属しませんから、ここは大事に保護してそのまま使います。

できあがりました! 今はとにかく、自分で組んで塗ったマリさんが「物理的にそこにいる」ことが非常にうれしく感じられます。これは飛行機でもなんでも同じことのはずですが──どうして今回はいっそう強く感じるのでしょうね。そう思うとたしかに、飛行機プラモを始めた頃もこんな気持ちだったかしら……。

ところでこのマリさん、パッケージではすらっとした印象ですが、現物を前にすると『立体的に詰まっている』ことが分かる絶妙な立ち姿だと気付かされます。プラグスーツの脇腹と太腿に巻きつくパーツのデザインは、三次元で眺めることでその効果をよく理解できました。こんな体験は、立体物を迎えた者だけが味わえる特権ですよね。
そうそう、わたしはこのプラモをだいぶ探し回って手に入れたのですが、来年初頭の再販が決まっているようです。「成形色まっしろ」のバージョンもあるようなので、これをいっそう好き勝手に『うちのマリさん』色にしようと密かに考えています。