

何度かタミヤからキット化されているイギリスの戦車、マチルダ。その中でも2009年に発売されたキットに付属している戦車兵のフィギュアは、砲塔上に半身で乗っかった二人の視線がビシッと揃っているのが魅力です。

マチルダといえば北アフリカ、というわけで、付属の戦車兵3人は熱帯用シャツにズボンという典型的な服装。将校とかだとズボンの布地がコーデュロイだったりするらしいんですが、この人たちが将校かどうかはちょっとよくわかりませんね。

で、この熱帯用シャツ。シャツと言いつつ完全な前開きではなく、ボタン4つで前を留めるプルオーバータイプ。なのでこのフィギュアもよく見ると、前開きのモールドが途中で途切れています。要は前の開く部分がでかいポロシャツ、みたいな構造の服なんですね。このシャツは織り目の粗いコットンでできていて、通風がいいように配慮されていたとか。


そしてイギリスの戦車兵といえば、妙に足の下の方にくっついている拳銃のホルスター。第二次大戦当時の拳銃用ホルスターといえば、基本的には腰のベルトに取り付けるものというのが常識です。が、イギリス軍戦車兵はグッと下の方に移動して脚の横にホルスターを装備。太ももに巻いたベルトで固定するようになっていました。これはおそらく狭い戦車内での取り回しを考慮したためなんでしょうが、今で言うレッグホルスターっぽい位置に収まっております。

このフィギュア、取り付ける位置はほぼ固定。キューポラの縁に座っているコマンダーも、片手を砲塔上に突いているローダーも、どっちも半身で横を向きつつ、顔だけ正面を向いたポーズです。

一箇所にいる複数人の視線が同じ方向を向いているとグッと雰囲気が出るんですが、その点に関してもこのフィギュアは完璧。それも全員ド正面を向いてるんじゃなくて、体は横向いてて目線だけ合っているというあたり、動きがあって大変グッド。そのまま組んで戦車に乗せても、いい感じに絵面がまとまるはずです。
というわけで、ぼんやり前向いてるだけじゃないあたりに、タミヤMMの長い蓄積を感じさせるフィギュアでした。戦車兵の人形ってともすれば棒立ちか双眼鏡持ってるかになりがちですが、こういう小芝居を入れてくるあたりがやっぱりニクい。マチルダ買ったらフィギュアも見てみてね、と言いたくなるような一品でした。