

手のひらサイズに収まるコレクションサイズと、コンパクトなパーツ数ながらも大満足な完成度を楽しめる戦車模型「タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア」。
そこにラインナップされている「イギリス歩兵戦車 マチルダMk.III /IV」を組んでみると、本シリーズの他の戦車とは一線を画すくらい濃密!! このサイズでここまでやるのか!! って思えるほどでした(僕は組むのに2日費やしました)。タミヤにとって砂漠の女王とも呼ばれるマチルダは、本当に大切なモチーフなんだ! とプラモを組みながらひとり納得してしまうのでした。

第二次世界大戦時、最強の大砲として君臨したのがドイツ軍の「88mm砲」。北アフリカ戦線において、そんな88mm砲をもってやっと破壊できた戦車がこの「マチルダ」でした。「マチルダ 88mm砲」とググってもらうと、タミヤミリタリーミニチュアの説明書に掲載されたレジェンドエピソードがすぐ出てきます。ぜひ調べてね。そのエピソードにより、多くの人が感動し「マチルダ」にも特別な思いを抱く人が多くなりました。
そしてタミヤも1973年に発売された1/35スケール マチルダを、2009年にタミヤミリタリーミニチュアの300番という記念番号で完全リニューアル。キリ番プラモに選ばれるほどアイドルなのです。

この記念碑的マチルダによりまた新たなタミヤミリタリーミニチュアの歴史が始まったのです。そして、2012年に発売されたのがこの「1/48スケール マチルダ」。300番マチルダの良さを凝縮し、このサイズでも見劣りしないようにディテールや細かいパーツ分割などチャレンジに溢れたプラモとなっています。特に足回りは1/35スケールにも見劣りしないと思えるほどの凄さです。

マチルダのサイドスカートの中には、複雑な懸架装置ユニットが隠れています。このキットはスカートの穴からチラリと見える部分まで、抜かりなく表現しています。このサイズでできることのほとんどを、“組む人が嫌にならないギリギリのライン”で盛り込んでいます。


1/35 マチルダは、サスペンションのスプリングまでパーツ分割されているのでそれぞれ単体のユニットを複数作る工程が発生します。1/48は、サイドスカートでほぼ隠れるスプリングまでは表現せずに、一枚の板にサスペンションを連結して1パーツとして表現しています。このアイディアは本当に素敵です。

サスペンションユニットとは対照的に、履帯は他の1/48 ミリタリーミニチュアの戦車模型同様「プラ製の部分分割履帯」なので、少し手間がかかります。説明書には板を貼っていく順番も書いてあるので、その順番を見落とさずに組み付けていきましょう。


足元がバシッときまっている戦車模型はやっぱりかっこいいです。サイドスカートのリベットのディテールもシャープで素晴らしく、見応えがあります。

砲塔も作りたい仕様によって装備品が選べるこだわりの内容。そのためにピンバイスで砲塔内側に多数穴を開けますので、説明書の指示通り0.8mmのドリルを準備してください(僕は全部1.0mmで開けました。まぁ問題ないですよ)。

1/48スケールというコンパクトな戦車模型において、多くの人が嫌にならないギリギリのラインまで攻めていると感じた「イギリス歩兵戦車 マチルダMk.III /IV」。足回りだけでなく、車体や砲塔にセットする細かなパーツもほとんどが別パーツ化されています。そのためどのパーツもシャープさは超1級。完成後の塊感は最新の1/48キットと比較しても何ら遜色ない仕上がりです。おそらく1/48ミリタリーミニチュアにラインナップされている戦車では、最も濃厚なお味がするプラモだと思います。ぜひ堪能してくださいね!!