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ちっちゃくてファンタジーな、鍛冶屋のためのモンスタープラモ/ウォーハンマーAoS ゾグロック・アンヴィルスマッシャ

 

 どうも、いかつい顔ばかりのウォーハンマーにかわいさを見出すマニア、雪城あさぎです。今回は「ウォーハンマー エイジオヴシグマー」(ウォーハンマーAoS)の「ゾグロック・アンヴィルスマッシャ」のお供、「クロンク」というちっちゃなモンスターがいるんです。キャラクターが欲しくてキットを買ったら、ちっちゃなモデルが付属することに気付いて驚きました。

 そもそもウォーハンマー世界の「オルク」または「オールク」「グルームスパイト・ギッツ」など緑肌の人々の間では「スクイッグ」という凶暴な動物が飼い慣らされ、食料や戦いの相棒として生きています。巨大な牙と頭だけみたいな見た目がかわいらしく、スクイッグを使ったミニチュアばかりを集めて遊ぶ人もいるくらいです。クロンクはその中でも異質で、ポンパドール(リーゼント)のようになった頭頂部を「金床」として使われているんですね。

 そのクロンクの友達のオールクは、ガチガチのナイスバルクなんです。こいつがいることで、クロンクは完全な存在になります。そう、ゾグロック・アンヴィルスマッシャは鍛冶屋のミニチュア。クロンクの頭を土台にして、ドッカンドッカン鉄塊をぶっ叩いて強力な武器を作り出すオールクと、叩かれることで頭痛を和らげるスクイッグの奇妙なコンビだそうです。お互いのやりたいことが合致しているのか……。そのため、クロンクは地面にアゴを付け、不機嫌そうでありながら大人しく金床を差し出した姿で立体化されているんです。かわいい。

 クロンクくん、3パーツで完成しちゃうの!? だってのに、ミチミチに造形が詰まってて、トキントキンにとがった牙がかわいいね。キットとしてはゾグロックが主役なので、組み立ての大半はゾグロックのために使います。クロンクは10分もいりません。でも、このクロンクがいなければゾグロックは完成しない、脇役ですが欠かせないピース。カレーに入るじゃがいも、じゃがバターのバターくらい。そらまめくらいのサイズなので、手のひらにのせるとかわいいんですよ。

 一瞬で完成してしまった……しゃくれたアゴもかわいい。ところでどこに目があるんだ? クロンクとゾグロックは、ゲームでは2体で1つのミニチュアとして扱われるモデルです。ゾグロックは戦場に繰り出してはクロンクの頭を使ってドンカン武器を打って、戦いに繰り出す仲間たちに武器を配るんでしょう。携行金床のクロンク、鋭い牙で反抗することも可能だろうに……健気かわいい。ファンタジーな世界のムキムキ鍛冶屋さんとモンスターのプラモデル、お手元におひとつどうぞ。

ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー ZOGGROK ANVILSMASHA

雪城あさぎ

平成生まれのアラサー。ライターが本業だが、ハムスターになってプラモやガレージキットを作ったり、絵を描いたり、YouTubeで配信したりする。コトブキヤとウォーハンマーとじゃがいもが好き。

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