

「プラモ作りのハードルって、人生で初めて作る人もすでにたくさん作っている人も一緒で、”最初にニッパーを入れる”ってことだと思います」。
この言葉はホビージャパンから発売されているMOOK「凄腕モデラーのプラモ筆塗りスタイル」内の横山宏氏インタビューに掲載されています(横山氏はマシーネンクリーガーの原作者であり、モデラー&イラストレーター)。まさにその通り。僕はプラモを買ってきて、中身を見て楽しんだら、自分のプラモスペースにポンと積むことのほうが多いです。いつか作るよね〜という気持ちのままに……。ニッパーを入れる日はいつになるのか……。

「買ってきたその日に作るぞ! って思うより”お手つき”にしちゃう感覚で良いんです。かっこいいな〜、素敵だな〜って思ったパーツだけニッパーでカットしてジロジロパーツをみる。そして箱に戻す。それだけでもプラモは楽しいし、何より次に箱を開けた時に『俺もうやってんじゃん。昔の自分ありがとう』って気分になりますから、そのまま作り出しちゃったりして、いつの間にか完成まで行っちゃうんですよ。お手つきってすごく良いでしょ」

僕もお手つきくらいの心持ちで、買ってきた飛行機プラモの箱を開けました。飛行機模型は組む前に塗っておくと後々楽って場所があります。それがコクピットや胴体の内側。
パーツを塗るってことも見事な「お手つき」になるよねと思い、内側だけペタペタ塗ったのです。その時間はわずか5分。でもこの5分がとっても楽しい!! しっかりとプラモを楽しめているな〜と実感できるんです。お手つきは、完成に比べたら目標地点がはるかに近いので、気軽に満足感が得られるんですね。



ランナーからパーツを切り離す。一部分だけ塗ってしまう……そうやってお手つき状態にしたプラモを積む。ある日ふとした時にその箱を開けたら、昔の自分が楽しんだ形跡に出会える。その再会はきっとあなたをまた楽しい気持ちにさせてくれるはずです。