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タミヤのベテラン流し込み接着剤で、「ガルパンIV号戦車の精密履帯」を攻略です!

▲箱に何やら「精密履帯パーツ付属」って書いてある!!

 祝、『ガールズ&パンツァー最終章 第4話』公開。公開前後にあんこうチームのIV号戦車H型(D型改)のキットが発売されました。それがこちらです。いつもの衣装とは違うへそ出しがかわいいあんこうチームと、「精密履帯パーツ付属」というのがポイントです。今回はこの精密履帯ってなんやねん! て部分にクローズアップしたいと思います。

▲キットにはベルト履帯も入ってる! しかも黒い。そしてもうひとつは、ばらばらになった履帯の袋詰め。どちらも選べるのはいいですね〜〜

 今回の中身の目玉が精密履帯です(ベースキットのIV戦車を開発した中国メーカー・ドラゴンでは、この履帯を”マジックトラック”と呼んでいます)。戦車の履帯が1コマずつパーツ化されているのです!! じつはキットには上のベルト式履帯も付属しているので、お急ぎならこちら……ですけど、せっかく精密履帯がついているのだから、ぜひ使っていきたいところ。作るの大変そうに思えますが、ひと工夫で意外と早く組めちゃいます。


 両面テープ、35㎝以上の角材などの棒、そしてタミヤセメント流し込みタイプ(濃いグリーンの蓋)を用意します。速乾タイプだと乾燥が早すぎてカチカチの直線履帯が出来上がってしまい、戦車に巻き付けることができなくなります。古参の通常流し込みだと乾燥がゆっくりなので、こちらがベストです。棒がない場合は、カッティングマットにマスキングテープを貼って、その上で接着しても良いです。

 そして角材のうえに履帯を並べます。ピッタリ寄せて並べたら、流し込み接着剤を履帯に塗って一気に接着していきます。流し込み漏らしのないよう接着剤を流したら、タイマーを40分でセット。自分のこれまでの経験で、40分くらいするとちょうど良い具合でパーツが接着されています。

 履帯には左右があって、色の濃さをちょっと変えて成型されています。片方の端のピンが少しだけ出ているという違いもあります。

 40分が経過しました。履帯を棒から少しずつめくるように剥がして、本体に巻き付けていきましょう。接着剤が完全に硬化する前なので、こうして転輪に巻き付けられるんですね。巻く前に向きは確認してください。前の歯車(起動輪)に数枚ひっかけて、誘導輪のところでぐるっと曲げます。

 接着剤が生乾きのうちに、履帯の上側をたるませて、履帯の重みを演出しましょう。このたるみはベルト履帯には難しいしぐさで、精密履帯ならではの作業。指で押してカーブをつけていきます。

 いいじゃないですか、このゆるっとした履帯の感じ。プラッツ/ドラゴンの最近のキットはこうしたひとコマずつバラバラの精密履帯付属キットが結構あるので、みなさまも流し込んでまとめる方法で攻略してください。薄くて小さい履帯は乾燥時間を+10分、パンターなどの大きい履帯は-10分するとちょうどよいですよ。ベルト式のものと比べると工作にはコツが必要ですが、精密さと案外スピード攻略できるバランスがよくて、私は大好物です。ということで精密履帯の攻略完了です!

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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