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世界最強戦車の超決定版が手のひらサイズでやってきた!!「モンモデル 1/72 アメリカ軍 主力戦車 M1A2 SEP エイブラムス TUSK II」

▲組みやすさとカッコよさを両立した究極の1/72スケール戦車の登場だ!! 値段も親切!!

 スケールモデルだけでなく、アニメやSF映画に登場するメカまで精力的にプラモを展開する中国の大手メーカー、MENGモデル(モンモデル)。同社は1/35スケール戦車模型のラインナップが充実しているのですが、近年「組みやすさとカッチリとした精密さ」を目指した1/72スケールの戦車模型も発売しています。その第1弾が、以前ご紹介した「中国人民解放軍 ZTQ15式戦車」だったのです。

 そしてその1/72スケールに、世界最強戦車「アメリカ軍 主力戦車 M1A2 SEP エイブラムス TUSK II」がラインナップとなりました。間違いなく本シリーズのラインナップで花形となるであろう戦車模型をレビューします。

▲モンモデルは1/35スケールでもエイブラムスを発売中。1/72スケールはどのようなキットになっているのでしょうか?

 現用戦車はボリューム・装備共に第二次世界大戦の戦車とは別物です。ガラケーとスマホくらい違います。そのため1/35スケールとなるとかなりのフルコース的ボリュームになります。それらの車両を「1/72スケール」というミニサイズに縮小して楽しもう! という提案がこのモンモデルの1/72スケール現用戦車シリーズなのです。小さくしただけでなく、組みやすさも考慮されています。

▲プラ製の履帯だけど、めんどくさいカーブのところは既にランナーの中で完成しています

 小さくなったらパーツも自然と小さくなります。だからパーツの破損や紛失がないように、彫刻や成型のアイディアで、1パーツで収められるものは極力1パーツで成型されています。履帯は何枚か繋がった状態のものが6パーツ入っていて、それをカチカチと嵌めて接着すればすぐに完成します。転輪を指すトーションバーも、シャシーから生えているので1本1本接着する必要はありません。

▲シャシーと一緒に成型されたトーションバー

 小さいスケールモデルっていうとディテールはそれなりなんでしょ? って思う方が多いと思います。そんなことはありません! このグリル部分のディテールを見てください。エッチングパーツなんて必要ないと思える細かな彫刻が刻まれています。各ハッチのフックなんかも誇張気味にディテールが施されていて、非常にかっこいいです。

▲アップで撮影したら何分の1のスケールモデルか判断しにくいほど、精密なモールドが入っています

 そして組み味です。キットには、パーツに接着剤を塗る糊代と接着のガイドとなる穴などがしっかりと用意されています。そのため各パーツを接着するときに迷いやズレが生じないので、サクサク組んで行けます。

▲ここまで30分ほどで形になります。その秘密が……
▲ジェリカンのパーツにの根元にも見られる大きな軸です。各パーツにしっかりと接着するためのガイドがあるので、組み立てがとっても楽なのです
▲エイブラムス M1A2 TUSKII(市街戦用強化パッケージ)の1番のチャームポイントである瓦状の爆発反応装甲も、的確な軸位置と受けでしっかりと接着されます。2パーツで完成しちゃうのもすごい!
▲各種装備をつける前の砲塔。あっさりしてます。でもここから30分で〜〜
▲装備爆盛りの砲塔に早変わり! 防弾シールドの枠は1パーツで成型されているので、クリアーパーツをはめるだけ。爆発反応装甲も、各箇所2パーツ構成だからすぐに組み上がります

 シンプルなエイブラムスが、ガンダムでいうフルアーマー化されたTUSK IIは模型映えも抜群。でもその分、市街戦用強化パッケージとも言われる各種武装を作らねばなりません。なんだか大変そう〜〜って尻込みしてしまいそうですが、このキットのパーツ構成や組みやすさなら問題なし! しかも手のひらサイズに装備モリモリの戦車が爆誕するので、ディテールの凝縮感がより濃い味で脳に届きます。

 そして完成するとこのルックスです。僕は2時間ほどで組み上げられました。全部盛りのエイブラムスが、ここまでカチッとしたパーツ成型であっという間に組み上がるなんて、ミニスケール模型界の事件です。価格も輸入キットの中では非常に抑えめともなっています。ぜひこの機会に、世界最強戦車のかっこよさをハイクオリティプラモで楽しんでください!! 今すぐ絶対にゲットだよ!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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