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ミニスケ界に風雲児現る。モンモデルが1/72戦車プラモに殴り込みだ!!/「中国人民解放軍 ZTQ15式戦車」

▲下半分の履帯ができてる~~~。ミニスケはこの割り切りやパーツ分割が最高に面白いのです!!

 1/72スケールで、ピシッとしたプラ成型、エッチングパーツに頼らないシャープさ&組みやすさ、そして現用戦車ならでは完成後の絶妙な満足感までフォローしてしまう戦車模型シリーズが爆誕しました。それをやってきたのは、エヴァからバイク、飛行機、戦車に船、そして工具まで出している中国の総合ホビーメーカー「MENG MODEL(モンモデル)」。全く知らない中国の15式戦車と言うのを組んだのに、その作りやすさとカッコ良さに感動。第二弾もあるの? なんて調べて見ると世界最強戦車のひとつ「ドイツ連邦軍 レオパルト2 A7」なんすよ!!! ガクガク……この組みやすさと手のひらサイズに盛り込まれた濃密なディテールをレオ2でも味わえるのか……もう期待しかないシリーズがやってきましたぜ!! アニキ!!!!

▲ほとんど細かなパーツが見当たりません。転輪はまじめに一つ一つ成型されています。履帯はかなり長めな部分分割式で4パーツで完成します

 王道の1/35スケールだけでなく、1/48や1/72といった少し小ぶりなスケールの戦車模型もとても豊かな世界になっています。特に第二次世界大戦後にどんどん進化して大型化や複雑な形へと姿を変えていった車両なんかは、この小サイズの模型がとってもぴったり。

 現用戦車のミニスケはまさに令和のフロンティアなのです。タミヤも1/48スケールでめちゃくちゃかっこいい現用戦車を出してきていますし、海外のメーカーなんかはミニスケなのにエッチングもりもり&パーツ粉々のスペクタクルプラモを店頭に送り続けています。

 僕はモンモデルの1/72スケール戦車もスペクタクルなミニスケだと思っていました。しかし箱を開けたらマジでびっくり。腕組みをするラーメン店の店主ではなく、客席に座ってテレビ見ちゃってる街中華の主人のような親しみやすさがあるプラモでした。ミニスケでこういうプラモが欲しかったのよ~~~!!

▲すでにバーが一体成型。箱組みに分割されたシャーシなので、各面にしっかりとモールドが刻まれています
▲開口されていたら嬉しい砲身もスライド金型でピシッと開いてます。一体成型だから切り離すだけでOK
▲履帯の裏側はツルっとしてますが、小さいからそんなに気になりません。第2弾のレオパルドの写真を見てみると、裏側にもディテールが入っているので、今後さらに良くなってきそうです

 パーツ構成はミニスケらしく組みやすさをかなり重視しています。細かなパーツ分割はせずに、大きなパーツにディテールを彫刻するスタイルで表現しています。履帯なんかは上下と左右のカーブの4枚だけで分割され、それぞれがピタッと合います。1枚1枚貼る必要が無いので、履帯が5分で巻き終わります。

▲指と比較してもらえれば、サイズ感がイメージできると思います。各部のモールド、パーツのエッジのシャープさ、これがモンモデルの1/72戦車模型のクオリティです

 硬質なプラスチックで、パーツ表面も素晴らしくキレイ。活きの良い刺身のように角がピシッと立ったパーツ群がパチパチと組み上がって行く体験は、これまでの1/72戦車模型では体験したことがありませんでした。これは今後に本当に期待の持てるシリーズです!! 超オススメなのでぜひ作ってください。

▲奥は1/48スケールのT-90。ここまでサイズ感が違うのにパーツのシャープさは引けを取りませんよ!!
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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