ウクライナにあるプラモデルメーカー、マスターボックス。スケールモデルのフィギュアを得意としているだけでなく、日本向けのコスプレっぽさ満点のメイドさんのプラモなんかも出しているユニークなメーカーです。また1/24のカーモデルに合わせたドライバーなども販売していますね。
しかし実はマスターボックスは血の匂いのするアイテムが最も得意で、出力高めのシチュエーションのフィギュアが出ているのです。今回紹介するフィギュア、「Charlie on the left!!!」というアイテムです。パッケージでもベトナム戦争当時の米兵がバリバリと車上でバトっている姿が描かれていますね。
マスターボックスの魅力はなんといってもその表情です。額に力をギュッと入れ、歯を食いしばっているのがよくわかります。
アメリカ兵たちはみんなラフながら車上にいるためのポーズをしています。全身に渡って筋肉の躍動が伝わってきます。肉体がしっかり演出され、体重のかかり方などもわかる、とても良いフィギュアだと思います。
で、マスターボックスのキットには車両がついてきません。ちょうどよいのがタミヤのフォードマットですので、一緒に買っておきましょう。フィギュアに付属しているM2機関銃も簡単に取り付けられて、ディテールアップが可能です。
マスターボックス民を乗せるだけでこの迫力っぷり。いま、動き出すような勢いがありますよね。並べるだけで白い背景に道と植物を錯覚するような、迫真の空間が現出するのです。まさにマスターボックスマジック。あまりに画が強いのですが、我々がやっているスケールモデルってこういう面もあるんだ、ということを思い出させます。さまざまなスケールで、素晴らしいフィギュアをリリースしているマスターボックス。スケールモデルの棚で、マスターボックスを一度見てみると、面白い(だけではない)世界が覗けます。ぜひ、お店で手に取って作ってください!
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。