トラクターモジュールとトレーラーモジュールが合体して、不整地でもマッスルなパワーを発揮するトラック「ガマゴート」。タミヤの戦車模型「ミリタリーミニチュア(以下MM)」にラインナップされているこのプラモは最高です。俺の中の推しになりました。名前のガマゴートが、関節式ジョイントの発明者ロジャー・ガマウントの名前と、山地に強いヤギを示すゴートを由来とすると知ると、足回りに自信が満ち溢れているトラックなんだな~と感じてきます。頼もしいですね。
前回の記事で、運転席のあるトラクターモジュールをご紹介しました。今回は後ろのトレーラーモジュールです。ガマゴートのメカニズムの肝は、トラクターモジュールとトレーラーモジュールという前後2つのモジュールに分かれているところにあります。
トレーラージュールが、他の車両のように単に牽引されているように見えるかもしれません。ガマゴートはそこが他の車両と違います。4輪を装備したフロントのトラクターモジュールと、1軸2輪を装備したリヤのトレーラーモジュールが関節式シャフトで接続され、シャフトを介してトレーラーの2輪も駆動します。つまり全6輪駆動車となるんです!! 両モジュールが地形に合わせて別々に動くことで、抜群の地形追従性を発揮します。めちゃくちゃかっこいいですね!!!
ガマゴートは、様々なものの牽引したり、改修キットを用いて用途ごとにその姿を変えました。しかし、独自の形式名称を与えられたものはこの「M792野戦救急車」だけなのだそうです。そう聞くとちょっとスペシャル感も出てきますよ。
1990年代初めにはほとんどすべてが退役したそうですが、凝ったメカニズムと生産期間の短さによってコレクターの間で人気だそうです。俺はとにかく、デザインが最高だと思いますよ!
指さしアニキチーム・あっちメンの中でも屈指のイケメンです。バキバキの造形ですからね。指差しのポーズに腰が入ったらまもなく空条承太郎です。
かっこいいトラックの隣に、イケてるアニキを置くだけで声が聞こえてきそうですね。これがタミヤMMというプラモの面白い所ですよね。
プラモの箱絵だけ見てたら、普通のトラックなのかな~?って思っていたのですが、組んでびっくりガマゴートでございます。ごついタイヤに、前後モジュールのメカニックの面白さ。そして組み上がった時のボリュームと大満足!!! これだけのボリュームを、シンプルなパーツ構成でまとめているので、サクサク組み上がって行きます。タミヤMMの中にラインナップされている傑作トラックプラモをぜひ作ってください!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)