週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、第二次世界大戦のドイツの戦闘機で、メッサーシュミットBf109と並んで代表格とされているフォッケウルフ Fw190(以下フォッケ)から、最も生産されたタイプであるA-8のプラモをご紹介します。キットはタミヤの「フォッケウルフFw190 A-8/A-8 R2」となります。
フォッケの中でもA-8は重武装・装甲強化など、プラモが大好きな僕たちにビビッとくる要素が詰め込まれた戦闘機です。先ほどご紹介したシールも、切って貼ることで「1/48スケールにした時の増加装甲の厚み」ってものを組み立て工程で体感させてくれます。
キットは主翼に20mm機関砲を4門装備し、ドイツ本土防空戦に参加したA-8とさらに連合軍の重爆撃機迎撃用として、機首の13mm機関銃を廃し、代わりに外翼機関砲を強力な30mmに換装したA-8 R2を選択して組めます。僕は箱絵にもなっている「A-8 R2」で製作。A-8 R2は別名“突撃戦闘機型”なんとも言われて、そのネーミングだけで僕の中2ハートをガッチリキャッチ。爆撃機を撃墜するため、まさに突撃していくのですが、そのための重武装やコクピット周り&キャノピーに装甲板や防弾ガラスが追加されているのです。超かっこいい。また搭載された30mm機関砲は、米軍の「空の要塞」とも言われた爆撃機B-17を、たった3発の命中弾で撃墜できたとも言われています。マジで震えるぜハートなのです。
ベースのキットは1994年に発売された「Fw190 A-3」。その金型を一部改修しA-8/A-8 R2タイプのキットして販売しています。
キットは一部穴を開けたりしてパーツを取り付ける箇所があります。穴を開ける箇所にガイドがあって、指定された径のドリルで穴を開けます。こういったパーツを取り付けるために自ら穴を開けるって工作は、初めて体験してできるととても嬉しくなるもの。自分でワンアクション加える工作の楽しさも教えてくれます。
完成するとこのかっこよさ! ボリュームある機種からぐい〜っと直線的に絞られていくボディの流れがたまりません。組んだままの刺身状態だと、シールで表現された増加装甲板がきらりと光っていてスペシャルな装備の雰囲気を醸し出します。素組みのままでもかっこいいので、マジで組んでほしいです。
飛行機模型のスターな1機である「ドイツ空軍 フォッケウルフ Fw190」をまだ組んだことがないという人には、ぜひとも組んでほしいプラモです。その迫力をぜひこの週末手に入れてください! ではまた!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)