タミヤの「1/72 モスキート」は好きな飛行機模型のひとつで、年に1個は買います。今年はこの色で塗ってみようかな〜と思っていた色がありまして、それが「PRUブルー」。くすんだような青が特徴で、この色1色で塗られているモスキートがとてもかっこいいのです。PRUブルーは、その名のままファレホなどでも販売されています。
早速タミヤのモスキートの箱を開けてみると、そのブルーには「AS-19 インターミディエイトブルー」という色が指定されていました。この色は、ワイルドキャットやコルセアに塗装された色です。「へ〜、それで代用できるんだ〜」という知識を得たのと同時に、「本当に?」って疑問が湧いたので、近くにあったキャラクラーモデルとスケールモデルの架け橋であるマシーネンクリーガーのプラモデルに塗ってみることにしました。使用キットは、海洋堂直営店・海洋堂オンラインストアで販売されたスペシャルカラー版の「ARTPLA 1/35スケール キュスター2機セット」です。
タミヤのスプレーには、自社の飛行機模型に合わせたカラースプレー「エアモデルスプレー」というシリーズがあります。缶に飛行機が描かれているので判別しやすいです。こちらは塗膜も強固になっていて、ウェザリング塗料などに対する耐性も通常スプレーよりも上がっています。塗装後もお好きなように上からガシガシと汚しを追加できますよ。
缶スプレーの説明ではアメリカ海軍の指定色になってますが、モスキートの説明書ではイギリス機にも塗っていいぜとなっている「インターミディエイトブルー」。早速塗ってみます。
塗ったらとてつもなくかっこいい「青」が出てきました。確かにアメリカの「インターミディエイトブルー」になるし、イギリスの「PRUブルー」にもなります。近似色というのはとっても便利なもので、色で迷った時に、なんとかしてくれる存在。今回「インターミディエイトブルー」を使ってみて、タミヤに「大丈夫だから、使ってごらんよ。イギリスにもなるぜ」って肩を押してもらえた気がします。なんとかしてくれる便利色。今回の色の冒険は、そう言った便利色の引き出しをもっと増やしてみようと思わせてくれました。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)