

車の窓のフチって黒く塗られてるんだよ。知ってた?塗装指示を見て「なんだこれは?こんなとこ黒かったかな……」となる程度には、そんなに意識して見てきてないけれど……確かにそうだ。だいたいの車がそうなってる。プラモを説明書の指示通りに進めていくとこういう些細な気づきがちょくちょく発生する。面白いですね。
「絶版の噂で買ったスカイラインすぐ作ろう」の2回目は、先送りすると作業が地味で面倒さだけがついて回るような気分になる「窓のフチ」を塗っていきます。

自分の買ったタミヤのキットには窓のフチを黒く塗るためのマスキングシートがついている。コレ、「線に沿って自分で切って貼るんでしょ?」と思ったら最初からカットされていて、自分で切る必要がなく「ただ台紙から剥がして貼る」という仕様。以前同社飛行機を作ったときに付属したマスキングシートはカット線がなく印刷に沿って自分で切り出す必要があったのだけど、これなら平日帰宅後のコンディションでもやってやろうという気になれる。実際に手を進めてみなければ全く気づかなかった。説明書を読んで窓のフチを塗る必要があるとわかった瞬間に下がったテンションが今はもうアゲアゲである。

ものの10分ちょっとで貼れちゃう。マスキングを指定の形に切るのは面倒だけど、切られたシールを貼る作業は好き。よくできたお膳立てだ。これでピャピャッとエアブラシでセミグロスブラックを塗れば…と思ったら気づいてしまった…エアブラシでくるむように窓のフチを塗るなら、窓の表側は自分でマスキングしなければならない(!)。

じゃあ、吹き付けなきゃいいじゃん!とすぐに気づいたのが年の功というやつである。筆で塗り分ける分にはわざわざ裏側をマスクする必要はない。エアブラシよりも道具の片付けも楽。昔は「エアブラシでないと均一にムラなく塗れない」と思っていたんだけど、筆塗りもこのくらいの面積なら何とかなってしまうというのを覚えたから。これも年の功というやつだな。

そうやって作業的に勢いに乗れると、いろいろ判断が早くなる。今回はボディは成形色、つまりプラスチックの色のままで作ることにしました。だってこのままボディ側の窓枠の黒を塗っちゃいたかったんだもん。成形色のカルソニックブルーがとてもきれいだし、塗っちゃったら絶版になるかもしれないこの成形色のカルソニックブルーとは今生の別れになってしまうから……。

ついでにフロントグリルなんかも自分でマスキングして黒を塗った。作業に勢いがつくというのはいいことづくめだ。まだマスキング貼り始めてから30分ちょいしかたっていない。この景色が見えるとなんかめっちゃ完成が近い気分になる。

マスキングを剥がすとそこは漏れまくっていた──。
泣いちゃう。完成が遠のく……。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった──」みたいなノリで状況説明したけど、調子に乗って自分でカットしてマスキングしたところが派手にはみ出しました。

はい、筆塗りで行けるから!年の功だから!って思っていたボディ側の塗り分けもはみ出したり穂先を誤ってかすらせてしまったりしました……。気分がノると勢いがつくが、勢いだけではやっていけないのはプラモも人生も同じですね。

今回はタミヤアクリルで塗っていたので、すべてのはみ出しはマジックリンで拭き取ることで解決しました。 車模型塗装がさらに楽しくなる「マジックリン拭き取り」は、成型色仕上げにも最高だったという話。
5年前なら「失敗した」ってフテ寝しちゃってたよね。ガイアノーツの精密綿棒を使うと細かいところやキワをこれでもかと攻めていける。日々共有されていく便利グッズや裏技テクニックに救われる。日々プラモについてアンテナを張ってきてよかったよ。そんなアンテナ張って得た知識も実際やってみないコトには報われる機会は訪れない。窓枠がきれいに塗れた。ボディは成形色を生かすと決めた。窓のフチ塗れただけで車ってなんだかもうほとんど完成なのでは?みたいな気分になるのだな。続く!