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プラモがもっと作りたくなる優しい言葉は、僕たちの生活を何百倍も楽しくする話。

▲「汚れてる車ってかっこいいよね〜〜、サビてるところとかすごく好き。もっとこういう車見たい」

 息子・ジュニテシ(名付け親・クリスチニキ)が放ったことば。それだけで僕はとても嬉しくて、もっともっと車模型も作りたくなりました。そう、誰かが自分の作ったものを見て言ってくれる言葉ってとっても大事なんです。

 息子はプラモの中では車によく反応します。塗っていても塗っていなくても。僕は息子が自室に遊びに来た時用に、自室の棚の一角に息子が好きそうなプラモを並べたコーナーを用意しています。そこに先日完成させた「ハセガワ 1/24 ミニクーパー 1.3i(1997)」を納車しました。すると、やっぱりパクリと食いついてくれました。「いつもよりいいじゃん!」「ありがとうございます。マイサン」。親子の信頼関係により、ど直球なちょっと生意気な言葉使いも許せます。そして、そんな言葉を言うようになったかと息子の成長に心震わせる、フミテシなのです。

▲車やバイクが中心のマイサンゾーン。彼が楽しく作ったMODEROIDモルカーもいます。立派な車です。あと、アニキで遊ぶのも好きです

 子供はいいなと思ったものをすぐ触りたがります。そう、それで良いのです。だって、「なんか違うな」ってのはマジで見向きしないほど正直なのですから。だから、子供に「かっこいいね! このプラモ」と言われるとマジで嬉しいのです。本当に正直だから。前作ったアバルトも気に入ってもらえました。

 そして僕は、息子がそう思ってくれた模型は、絶対に触ってもらうようにしています。たとえ壊れても良いです。良いと思ったものを手で握って感じた感動が、彼の心に何かを残してくれたら……僕が作った模型たちも絶対に喜んでくれると思うんですよ。

▲子供ってカメラが大好き。そして子供が撮影した写真ってのも僕は大好き

 そしてプラモの写真を撮るのが楽しいみたいで、携帯やコンデジを貸してくれとよく言ってきます。僕が作った模型で、彼が良いなと思ってくれたものを撮影してくれるんです。嬉しいですね〜〜。一生懸命にスマホやコンデジを握る顔を見ているだけで、最高です。まだ一緒にプラモをバリバリ「作る」ことはできないけど、作るだけじゃない楽しみ、「プラモ」と言うものを通して笑顔になれる体験を送れているなと思います。

▲まぼろし〜〜〜。こういうの見ながら二人でガハハと笑い合ってます。プラモがあるから、楽しめているんですね

 ちょっと話がそれましたが、僕は息子が「お父さんの汚い車かっこいいね」(汚いってのが最高)って言ってくれたことで「汚しの車模型、もっと楽しんじゃおう!」ってテンションが上がりました。僕の最高のサポーターは息子ですが、これは大好きな模型仲間や、仕事で信頼できる仲間にも当てはまると思います。そして言ってもらえて嬉しかったことってすごく覚えているんですよね。だから、僕たちも素敵な言葉をキャッチボールしたいと思えてくるんです。プラモにも私生活にもそう言う関係って、本当に素敵で自分の生活が最高に楽しくなると思います。プラモが届けてくれたこの感覚を大事に、毎日を過ごしていこうと思ったのでした。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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