「プラモが大好きな僕たち」だからこそ味わえる幸せ。スムニェル 1/24 タルボ ラーゴ

▲イギリスのグッドウッドは初めて尽くし。こんなかっこいい車に乗っているナイスなおじさん。最初はオーナーさんだと思ってたんです

 プラモは最高だ!! 最高の記憶を蘇らせてくれるし、これから見たい、行きたいと思う場所やモノへのエスコート役にもなってくれる!! こんなに楽しい趣味は他にないんだぜ。仲間も増えるしね!!

▲爆走してるやん!! おじじゃない! これこそアニキ!! かれは”Talbot Lago T150 CSS”のオーナーでありドライバーでした

 僕はSMERと書いてスムニェルと読むチェコの模型メーカーのプラモを初めて手に取りました。なんとおおらかなプラモで素敵なんだ……あまりの良さに震えが止まらず、かつて見たイギリスのグッドウッドでの感動までもが蘇りました。記憶を呼び起こさせてくれるプラモってのはすげーんですぜ!


 爆走する葉巻型のマシンを初めて見た感動、そもそもレースに初めて行った感動……。1100円のちっちゃな模型が僕の脳を揺らし続けます。どんなピチピチの最新キットよりも、今この瞬間は「スムニェルのタルボ ラーゴ」というレジェンドなプラモが僕のアイドル。楽しいと感じているものを作ったり触ったり買ったりしている時って、そんな感覚になりますよね!

▲捨てられない「グッドウッド リヴァイバル 2017」のレースプログラム

 僕は車模型を初めてまだまだ日が浅いっす……ということは、伸び代しかないんです!! 40歳からでも次々とかっこいい車に出会うことができるなんて最高に幸せ。スムニェルのような海外メーカーだけじゃなく、国内のタミヤ、ハセガワ、アオシマ、フジミといったプラモの中にもバンバン出会いが待っている。タルボ ラーゴで走った先には次のレースが待っているのです。止まってられないぜ〜〜〜。

▲プラモと同じ、1948 タルボ ラーゴ Type 26Cもあの日見ていたのよ! こうやって模型を作って旅の記憶を見直すというのも最高です(撮影/からぱた)
▲違うタイプのクルマでも、色が超絶かっこよかったんだ! アニキが乗っていた車をリスペクトしたカラーで仕上げる!!

 旅の記憶を頼りに、タルボ ラーゴを筆塗り。極東の島国に住むオイラが、Jhon Guyattが所有する「タルボ ラーゴ T150 CSS MD」の美しさに感動して、目の前の模型に投影している……プラモによってあの時の記憶と再会ができた時間は幸せでしかありませんでした。 

▲俺たち模型が好きな人間は、世界中にあるものがキラキラして見えるんだ! プラモが大好きなみんながスペシャリストなのかもしれないよ!

 プラモが好きで良かった。それは外に出てみると本当にわかります。プラモ脳が回転している状態でかっこいい車、美しい景色、工場で動くメカなどを見るあなたは、他の誰よりもワクワクしていることでしょう。そしてなんだか模型が作りたくなっているに違いありません。そんな楽しさも僕たちは経験することができるんです。プラモが好きなことって、本当に最高だよね。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。