友人と下北沢でご飯を食べようと待ち合わせ。早く着いてしまったので僕の大好きな模型店「サニー」で物色していると、イケてる車の後ろがまるで宇宙になっている最高のパッケージイラストが僕の目とハートを撃ち抜きました。これこそ「一目惚れ」。速攻でレジに持って行ったのでした。
からぱたのnippperの記事でこのメーカーの輪郭を僕は知ることができました。記事によると「プラモデルが産声をあげた頃に存在したイギリスのメーカーの金型をチェコスロバキア社会主義共和国(現在ではチェコ共和国)の巨大なプラスチック用具の製造工場が引き取って、いまも淡々と製造しては安価に流通させているというわけ。Směrはセマーでもスメールでもなく「スムニェル」と読みます。日本語に訳すならば、「方角」という意味。」とのこと。地球ぽいロゴも頷けます。
約1100円で売っていて、「あれ? 海外プラモなのに激安じゃない!?」ってビビりました。そしてこの価格でこんなにかっこいいパッケージなら買いでしょ! と一目惚れしたプラモを速攻抱きしめたのです。
開ける前から、パーツはプラ棒みたいなランナーから葉っぱのようにニョキニョキ生えているタイプだろと想像していました。しかし、まさか成型色がこんなかっこいいブルーをしてるとは思ってもいませんでした。衝撃……。箱もかっこいいのに、開けてみたら中身も最高だったんです。ちょっとしたロマンスなバリはありますがそういうところも愛せるぜ。
きちんと組めるの? って声が聞こえてきそうですが、55パーツしかない上にパーツがどれもしっかり合います。タイヤだけ歪んでいたので、強力な流し込み接着剤「Mr.セメントSP」を流し込んで、右手で3分ほどパワーしていたら綺麗に着きました。
プラモを見て描いていないイケてる車のイラストの背景に、虹と宇宙。そのイラストにときめいたままの高揚感で駆け抜けることができる「スムニェル 1/24 タルボ ラーゴ グランプリ 1949」。机の上に現れたブルーのイカした車は、僕をさらにプラモの楽しい世界を連れて行ってくれました。一目惚れは裏切らない。あなたもお店でプラモにときめいたら、すぐに抱きしめてあげてください。それでは、僕は伝説のコースへと行ってきます。