プラモデルは、重い?軽い?/タミヤのNDロードスターで「クルマの重さ」を知った話。

▲これはプラモデルでは無く、シエンタのミニカー。

 先日、家の車を新調しようという話になり、早速ディーラーさんを訪問。色をどうしようか妻とウンウン迷っていると(家で決めてこいやとも言わずに)優しい営業さんがカラーサンプルのミニカーを出してくれました。たぶん1/32ぐらいの大きさ。金属製でズッシリ重く、手に持っただけで不思議な満足感があります。実際よく出来ていて、つい「重くてリアルだなぁ」と呟いてしまったのですが、帰り道、なんだか自分の感想が引っ掛かる。素材感にリアルはあった。しかし、重ければリアルだったのだろうか……?そんな悶々とした気分を払拭すべく、プラモデルの中にリアルを求めて今日も彷徨うのでした。

▲こちらはプラモデル。タミヤ1/24 NDロードスターです。

 黒と白のプラスチック。それらをパチパチとニッパーで切り出し、ピタピタと接着剤で繋いでいく。サスペンションやシャフトの入り組んだ構造が見事に出来上がっていきます。本物らしい色はついていませんけれども、とても軽くて柔らかいプラスチックですけれども、とてもリアル、形状のリアル。

▲インテリアにはメッキパーツを組み込みます。

 空調の吹き出し口、調整ダイヤルなどのメッキパーツは、実車のそれよりもメッキ部分がだいぶ大きいのですが、それ故に小さいスケールでも存在感バッチリ。実車のオシャレなイメージそのままのように感じます。印象のリアルです。

▲エンジンが無いのです。

 あとは塗装したボディを被せれば完成というところ。最終的にエンジンルームは見えなくなってしまうので時短になるし、こんな割り切り方も私は好きです。しかし、車の心の臓であるエンジンの入っていないプラモデルを手にして、その軽さを感じた時に、なんだか寂しい気持ちになってしまわないでしょうか。杞憂です。否です。プラモデルはちゃんと、重いのです。

▲78gです。

 NDロードスターのプラモデルは、1/24スケールです。さて、このプラモデルを24倍大きくして1/1の大きさにした場合、重さはどれくらいになるでしょうか。相似比がn倍になると、その質量(=体積)はnの3乗倍になりますから、24×24×24=13,824倍に78gを掛けた、1,078kgとなります。マツダのサイトに行ってロードスターの諸元表を見ると、実車の重量は1,010kg。じつはだいぶ近かったのです。金属製ミニカーの様にズッシリ感の無いプラモデルですが、その軽さに「リアルの一端」が隠れていたのです。

▲完成したプラモデルを手で持ちあげたときに、高揚感は最大となる。

 フワッと軽いプラモデル。しかし、なんだか今日は1トン近くの重量を感じます。我が家に2人乗りの実車ロードスター(欲しかった……)が来る事は当分無いと思いますが、私の代わりに体重3gのお姉さんがドライブを満喫している姿を見ているだけで、大変満足なのでした。

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ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。