これです! これぞ1/144ミニスケール戦車の真骨頂!! アメリカのエイブラムス戦車と、自衛隊の90式戦車を並べたように、さまざまな国の戦車をたくさん並べて気軽にコレクションできちゃいます。小さいプラモだからこそすんなりと踏み込める世界が構築されているのです。
現在精力的にミニスケール戦車を展開しているのが、ピットロード。第二次世界大戦の戦車から、現用車両まで豊富なラインナップに成長しました。このシリーズはひと箱に2〜3両入っているのも良くて、一気にコレクション数が増えて「小さな戦車の豊かな世界」がすぐに棚の上に広がるのです。今回ご紹介する「陸上自衛隊 90式戦車」も3両入っていて、さらに地雷原処理に活躍するマインローラである「92式地雷原処理ローラ装備車両」まで選択して作れます。陸上自衛隊の横綱とも言える90式戦車の魅力を、お手軽に味わい尽くせます。
本キットの大トロはこちら! 1パーツで5つのローラが繋がっている様を表現しています。小さいプラモならではのうまい省略が効いてる素敵なパーツです。
通常の90式戦車に組むなら加工は必要ないですが、92式地雷原処理ローラを装着するには穴開けが必要です。しっかりと1mmのガイドが用意されているので、お手持ちの1mmドリルで開口してあげましょう。ちょっとだけ手を入れた、なんか改造の一歩手前みたいなことをしたぞ! という満足感も得られます。
ちょっとしたお寿司くらいのボリュームに、90式戦車の特徴がみっちり! ピットロードはメイン商材の艦船模型でも味濃いめのディテールを好んで施してきます。この小さな戦車シリーズもその傾向があり、小さくてもメリハリのあるとっても強そうな戦車模型がゲットできるのです。これも僕がこのシリーズが好きな理由ですね。
こうやってひと箱でバリエーションを楽しめちゃいます。指でつまめるサイズだけど満足感あるかっこよさがあり、さらにコレクション性も抜群。90式戦車のような50tを超えるような車両でも、週末に気軽に楽しめるのです。小さい戦車模型の世界の魅力を知るなら、ぜひピットロードの1/144スケール戦車プラモを作ってください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)