「塗装図通り」にプラモを塗って仕上げたい!/エアフィックス シーファイアF.XVII

▲ やわらかく厚めのプラ、クッキリした彫刻。パーツ数も少なく、週末プラモにぴったりです。

 ずっと探していたキットを、先日ようやく手に入れることができました。エアフィックスの1:48 シーファイアF.XVII。大戦期のイギリスを代表する戦闘機、スピットファイアの海軍型です。それを本場のナンバーワンメーカーがプラモ化した傑作ですが、近年は再版されておらず、ちょっと手に入りにくい状況です。

 そんなこのキット、塗装パターンを3種類から選べるようになっています。「どれにしようか迷うな~」なんて考えながら、組立説明書冊子の後ろにプリントされている塗装図をめくってみると……。

▲ えっ、なにこの色!?

 あれっ、想像とちょっと違うカラーの迷彩が描かれています。色は環境やサイズなどによって異なって見えるものだというのは知ってるつもりですが、それにしても意外です。こんなの見たことない。かっこいい。
 落ち着いて色指定の番号を見てみれば、エクストラダークシーグレイとダークスレートグレイ……そう、タミヤのソードフィッシュがまとっているあの組み合わせですから、英海軍機では一般的な迷彩です。つまりどうやら、この塗装図の印刷の色が転んでしまっているだけのようです。なーんだ。

▲ いくつかの塗料ビンに招集がかかり、関係閣僚会議が開かれている様子。

 いやしかし、さっき「こんなの見たことない。かっこいい。」って気持ちになったんだよな……。実機通りの迷彩を想像しても、逆にピンとこなくなってきました。もはや英海軍のシーファイアではなく、この塗装図のシーファイアの魅力に取りつかれてしまったようです。
 ということで、「塗装図通りに」仕上げることにしました。とはいえ、塗料の番号指定通りではホンモノのダークスレートグレイになってしまうので、塗装図の印刷と同様にこっちの色も転ばせてやる必要があります。

▲ 塗料皿で混ぜ合わせて、あとは実際に塗ってみながら微調整。

 そこで、ふだんこの迷彩を塗るときに使うダークグリーン+ジャーマングレイの組み合わせにレッドをたっぷり混ぜ込むと、あの塗装図のイメージにだんだん近づいてきました。緑に赤を足すと茶色になるのって、個人的にはちょっと意外な感じ。もしかすると、あの塗装図の印刷もこんな転び方だったのかもしれません。

▲ そうそう、この感じ! もはや塗装図の立体化ですね。

 できました! 垂直尾翼の下側がバカーンと下がる着艦フックがかっこいいので、スタンドに取り付けることにしました。

 あの衝撃をプラモにできてハッピーな気持ち。よくよく見れば、塗装図だけでなくパッケージに描かれた色もこれに近いので、印刷の事故などではなく、もしかするとこれこそエアフィックスが狙った色なのか……? などとも考えてしまいますが、それならそれでまた良し。偶然なのか必然なのかは分かりませんが、とにかく迷彩のシーファイアが卓上に飛来しました。

 すばらしいプラモだったうえ、ほか2種の塗装パターンも最高にかっこいい。組みあげたばっかりなのですが、さっそくあと2箱手に入れたくなってきました。人間の欲は底なしですね~。

出口ぶな
出口ぶな

1993年生まれ、会社員。週末DTPオペレータ。プラモは2日間で完成させたい派。