キャラクタープラモのニューリーダーとして爆走し続けるグッドスマイルカンパニーの「MODEROID」。カッコイイからカワイイまで取り揃えた予測不可能なラインナップで、着実にファンを増やしています。
そんなMODEROIDのプラモを、模型雑誌ホビージャパンで活躍するモデラーがバキバキに作り込んだ21作品と、MODEROIDの特性を活かしたHow toが4本掲載された「メカモデリングカンパニー」という本が発売されました。膨大なラインナップを補完するカタログ的要素は無く、「最前線で活躍する模型アニキたちが、ガチでMODEROID」を作るとこうなるんだぜ!! って言うのを思いっきり楽しめます。
MODEROIDは成型色だけでなく、細部のカラーリングを塗装済みパーツで表現しています。そのため組み立てるだけでキャラクターのイメージを思う存分楽しむことができます。塗装も簡単に剥がれるようなものではありません。
合体や変形ギミックが内蔵されたプラモも多く、組み立て後もトイ的に遊ぶことができるのもこのシリーズの楽しい所です。そんなMODEROIDの特徴にフォーカスしながら、4本のHowto記事が展開されます。汚したり、お手軽にメタリックな塗装にしてみたりと、プラモならではの作る楽しみを加えた記事はとても参考になると思います。
MODEROIDOはプラモの良い所、トイや完成品フィギュアの良い所をミックスしたハイブリッド感があると僕個人的には思っています。だからこそちょい足しモデリングが効果的で、ちょっとだけ自分の味を足して豊富なラインナップを楽しむことが一番かな~と思っていました。まさに本書のHow to記事のように。
しかしこの本に掲載されている作例(モデラーが改造した箇所や、使った塗料などを完成させた模型を通して紹介する物)は、ハイブリッド感を全捨てしモデラーのリビドー全開で作られた凄いものばかりでした。MODEROIDは磨くとこんなにもかっこよくなるのか……と改めて素材としての良さも知ることができました。
続々と登場&発表されるMODEROIDOは、どれも魅力的で目移りしちゃうものばかり! 全部に本気で応えようとするとちょっと疲れてしまうかもしれません。でも組まないで積んじゃうのはもったいない!! MODEROIDOは刺身で楽しんでも美味い……いや塗装済みパーツなどのおかげで刺身こそうまいと感じるキットが多数あります。そしてプラモですから組んだ後に何回でも手を加えることができます。
本書のHow to記事のようなちょい足しモデリングで楽しんでみても良いですし、その後にもめちゃくちゃいじりまくっても良いと思います。MODEROIDとの楽しい付き合い方を、本書を参考にぜひ自分の中で見つけてみてください!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)